驚愕の音楽ー下地勇

ATARAKA

 彼の音楽に出会ったのは、5年ほど前になるかな。やはり仕事で石垣島に通っていた時、町のレコード店でかかっていたのが彼の曲でした。思わず立ち止まって周りを見回し、店員さんに、この曲は何なんだ!と問い詰める勢いだったな(笑)。
 メロディーは、ちょっと懐かしい70年代フォークみたいな響きなんだけれど、ことばが、ことばが、そのパワーがもの凄いんです。
 全篇、宮古島方言(みやくーふつ)で歌われていて、子音と母音の組合せ、想像もしない破擦音や破裂音が、思いがけない所で暴れ回り、かと思うと澄んだ摩擦音が優しく囁き、ともかく「日本語」の常識をものの見事にひっくり返してくれます。
 
 最初に聞いたときは、最初のアルバム『天(tin)』が出たばかりだったけれど、いまはもう4作目?くらいのアルバムが出てて、共通語バージョンもあるとか。
 でも、彼の歌は、聞いてわかってもわからなくても、宮古方言で聞いて欲しい!ともかく、その言葉のパワーに圧倒されること、間違い無しです。…っていつもこっちに来ると、周囲に宣伝して回ってるなあ(笑)。

 下でデビューアルバム『天 tin』の試聴ができます。騙されたと思ってともかく聞いてみてくださいな☆!

天 [tin] : 下地勇 | HMV&BOOKS online - TEI-1