6/7ソワレ@名古屋市民会館中ホール

 舞台が8時半に終わったのに、もう家に着いてるなんて。
 
 大阪で、すでに東京よりずーっと自由自在な印象を受けていたのですが、たった3日を置いて、より一層ノビノビと自由に、さらに新たな挑戦もふんだんに盛り込んで、名古屋にレオナルドはしっかり立っていました。
 すごいな…ほんとに。なんといってもカテコの伸びやかさが、大阪以上でした。あの場面で空中飛翔が見られるとは(笑)。

 えっと、夕食を先に片付けて、それから簡単にレポしてみます。


 ということで、ごちそうさまでした〜!
 「豚の角煮トマト風味」です☆月曜日のちちんぷいぷいで、食べ盛りの麦わら下駄小僧がモリモリパクパク食べてたご馳走です!
 なんて、私が作った訳はなくって、お料理の得意な、とってもかわいいにゃんこちゃんが自作の写真を差し入れてくださったもの♪お許しが出たので思わずUPです!いいでしょう〜〜。
 写真を眺めてるだけでホクホク幸せな気分になりました☆ ああ、このトマトお箸でつまんでぱくりと食べてたな〜とか(笑)。素敵な写真、ごちそうさまでした〜〜!!


 さてさて、名古屋です。

 市民会館中ホールというのは、横幅のとても広い、客席の傾斜もほとんど無い、つまり天井がぽっかりと高く空いている感じの、空間としてとっても大きなところでした。
 そのせいか、声がすごく遠くに聞こえたり、音響の不安定さが前半若干気になりました。
 でも、緊迫感がどんどん増すにつれてそういうのは気にならなくなって、最後はしっかり客席と舞台が一つになった感じでした!


 以下、いつもの通り行ってみます。
 やっぱり、畳みますね!





  • 私の席は、この舞台では初めての下手側。いままで見られなかったことが目に入って、すごく感動しました!それはおいおい。
  • 前史の人々は、みな舞台の上手と下手から登場。通路は使いませんでした。距離が長いものね。
  • いつも思ってて書くチャンスが無かったんだけれど、この最初の場面で、尾上さん1人だけが、上着を脱いで、後の月のシーンと同じ薄い灰色のワンピース姿を見せるのはどうしてかな。黒い人はそういう仕掛けはないのに…。人は時代ごとに移り変わっても、月はずっと昔のままの月、ってことなのかな。
  • 荒野の馬のフラメンコ。カテコフラメンコは、大阪千秋楽で、明らかにこの場面と別物の、ずっと未來さんらしいタップっぽい、小刻みで複雑で力強いステップに変容してたけれど、名古屋では、冒頭のこのフラメンコでも、カタカタとつま先とかかとを使ってこれまでより細かなリズムを刻んだような気がしたです…。音響が違ったから単に気のせいかも知れないけど。
  • 見る方角が違うせいか、ペガサスや、竜巻やらの滞空時間がすごく長く美しく見えました!!下手から、身体の進行方向に順方向(後ろから)でみるからかな。向かってくる感じじゃなく見送る感じで見るせい? ほとんど静止してさらに新たな動きを繰り出しちゃうんだもんな…。
  • 妻との会話。会話、成立してるよ〜。蹄鉄が打ってもすぐ外れる話で、「きっと馬が石をひっかけるんだよな」って言ってたよ(笑)。いままで「ひっかけるんだな」でしたよね〜。なんだい、フレンドリーじゃないか!(笑)
  • ちゃぶ台は全く返さず。片方を少し持ち上げガタンと落とし、上のものを転がす手法。
  • 結婚の申込みにやってきた花婿が、とーっても可愛らしかった!正面に見えました。少し身体を下手側に振っておられたんですね。髪がクルクルと外向きにはねて、すんごく可愛らしかったですよ☆岡田さん!小さな恋のメロディーみたいだった♪(よくわからん譬えですね…汗)
  • 花嫁の回想の中のレオナルド。下手から、走り幅跳びのようにひとっ飛びで舞台上へ!なんちゅう跳躍力。
  • 阿修羅だかシバ神だか帝釈天かわからないけれど、あの神がかったポーズ、これも正面から見えちゃいました!す〜〜〜んご〜〜〜〜く、かっこいい〜〜!ああ、こんなにシンプルに叫んじゃうと、寧ろ清々しい! もうね、切り取って額に入れて朝晩礼拝しちゃおうかって勢いですよ☆神々しい…。
  • そうだ、この時です。取り乱してくるくる回る花嫁が、ゆっくり手を挙げてその回りを回り出したレオナルドとドカンとぶつかっちゃいました。重心を移動させ動いている最中だった未來さん、さすがにちょいとよろけかけましたが、片足だけで見事に踏みとどまリ、全体の動きのリズムは全く変わらずでした。
  • 婚礼の朝。やってきたレオナルド。このシーン、今日私が受けた印象は、焦燥と憎悪に近いものでした。花嫁への憎悪っていうんじゃなく、ああこの人は何かを強く憎んでる…、そんな感じです。花嫁が泣き崩れて、レオナルドも涙ぐみ、うずくまって片膝ついて、しばらく立てなかった。その後、諦めたように「今度はお前の番だ」を、とても静かな声で言いました…。う、迫ってくる(涙)。
  • 「壁」で布をやはりヒラヒラと触っていました。
  • 皆が教会へ出かけて、レオナルドと妻が2人残る場面。レオナルドは「どうして俺が荷車で行かなきゃ行けないんだ」まで、ずっと座ったまま、心ここにあらずの口調で有らぬ方を眺めて呟いていました。「行こう」でやっと立ち上がり、勝手にスタスタ去ろうとする。妻の嘆きに足を止めて振り返る。その後の表情がやっぱり正面で。やっと見えた…「鬼みたいな」目…。光のない目だった。暗い洞窟のような目だった…。それが妻の嘆きをきくうちに表情を見せ始め…といっても苦痛と哀しさなんだけど…、それをのみこむようにして、ゆっくり妻に近づくレオナルド。
  • ♪忘れないでいつまでも、この日のことを。花嫁のことを歌いながらも、この2人のことを歌う歌でもあるんですよね。
  • 宴会のレオナルド。暗い。ひたすら暗い。花嫁を見ながらも、花嫁の視線がぶつかると、ぷいっと目をそらすんですね。これはひどいなあ(苦笑)。こんなんじゃ、花嫁の心、乱れないわけにはいきませんって。
  • 少女が花嫁に花飾りを欲しいとすがる場面。横にいたレオナルドが、ちょっと不思議な表情をしました。……。明日確認してみないと…。あの口元に浮かんだのは、いったい何??
  • 黒い男と月。尾上さん、ほんとにいい!異界と、情念と、歴史と、輪廻と、憎悪と、宿命と、もう何もかもが彼女の目の中にあった。すばらしい!
  • 花婿の咆哮!これもすごかった。花婿、自分の胸元を強くかきむしり、今日は花婿がシャツを破いちゃうんじゃないかと思いました。ナイフを持った手で、シャツを引きちぎらんばかりにかきむしってた。
  • 森の中。今日はいろいろありました。
  • まず、「誰だ先に階段を下りたのは!」の台詞三連ちゃん、どんどん、花嫁に詰め寄り、花嫁を舞台の切っ先まで追い詰める勢いでした。これ、いいな〜!今までの、言いながら後ずさるのもいいけど、それはややもすると駄々っ子風に見えなくもない…。今日の詰め寄り型は、レオナルドの気性の激しさを感じさせて、とってもいいです。
  • 近寄っては離れ、離れてはすがりつく花嫁を、今日はかなり強引に腕やスカートや腰を掴んで自分の方に引き寄せようとしてました。痛そう〜。倒れてる姿勢で花嫁を掴んで引き倒し、そのまま反動で起き上がりいきなり花嫁に馬乗りになってました(苦笑)。そのまま「朝だ、朝の匂いがする」です。花嫁の上に腰を下ろしたまま、空を仰ぐ。立ち上がって「夜が死んでいく(涙)」。花嫁も立ち上がり右往左往。そこで下手を向いて大声で「ちくしょー!!」…。
  • 抱き合い求め合う2人も激しいです。唇を離すときにリップノイズが何度もしてました(汗)。こんなに2人ボロボロで汗と涙でぐちゃぐちゃなのに、でも美しいんだなあ、この求め合う姿が…。
  • こぶしで思いっ切り地面を叩いてた(汗)。すごい音してた。痛い。
  • 「あなたの顔を見てると身体中の血がわき上がる(だっけ?)」って花嫁がいうところ、「あなたの身体を見ていると」ってソニンちゃんが言っちゃいましたが、それも全然違和感なく。そりゃ身体も顔もきれいですよ☆って、もう私だって何でも言っちゃう(苦笑)。
  • 花婿に見つかるシーン。下手にいたので、初めて、初めて、レオナルドの顔が見えました。ああ、レオナルドは、花嫁より先に花婿の登場に気づいてたんですね…(涙)。花婿が遠くに姿を現し、声にならない声で「何をしてる」…、花嫁はまだ気づいていない。でもその時、レオナルドの目ははっきり覚醒してました。じっとその声を聴いてる目。聴きながら、すぐに何もかも覚悟を決めたように、そのまま強く花嫁を抱きしめ、口づけし、押し倒し、彼女を強く引き寄せ、胸に顔を埋め…。花嫁が花婿に気づいておびえ出し、身体を離そうともがき、ようやくレオナルドは立ち上がるんだけれど、その時の表情といったら…。ことばが出てきません。
  • すっくと立ち上がり、まっすぐ花婿に歩み寄るレオナルド…。

【追記】

  • そうそう、レオナルドが、何度も花嫁のおでこを優しくなでてました。ちょっとなんというか、かなり素敵でした(赤面)。かわいい仕草なんだけど、とーっても愛があった!募る想いがあった。すごく優しいのですよ。とても愛しげにおでこなでるの…うえーん(涙)。


この後カーテンコールですが、一旦ここで上げます。「てにをは」は、後で一括して直します〜すみません。
(復活)
さて、カーテンコールです♪

  • 皆さんの嘆きの表情がすごい。岡田さん、だいじょうぶ〜(涙)。新納さんまで泣きそうな目をしておられる。
  • 2回目に出てきたときに始まりました。カテコフラメンコ!始まる前に根岸さんが、プラットホームにおちていた赤い毛糸玉を、八百屋舞台の方に戻します。未來さんが蹴飛ばさないように。
  • ところが、未來さん、わざとですね(笑)。手拍子に合わせながらゆっくり毛糸玉の方に歩み寄り、その上方ギリギリに足を出して毛糸玉すれすれで足を回転させくるりとターン!にくいね〜!やってくれちゃうね(笑)。
  • で、始まります。最初からすごいパッションです。ソニンちゃんとのデュエット。未來さんが挑発するような視線を投げるんだけど、ここはソニンちゃんに軽くいなされてたような(笑)。
  • 最後のソロ。もう、これはホントに渡辺さんとの一騎打ちですね〜。何度もぐるぐる渡辺さんの回りを回り、真横でわざと大きな音を立ててタップを足を踏みならし、そうかとおもうと手を腕振りのようにしながら、駆け足のような細かなタップ(もうこうなってくると、明らかにタップダンスですね!)でプラットホームを行ったり来たり!身体全体で渡辺さんのギターに挑んでます♪ 最後は見事な2人の息でフィニッシュ☆お2人とも大熱演です!見応え有るな〜〜!!ブラボー!
  • 今日は、岡田さんのファンの方が多かったのかな?立ち上がったお客さんに、岡田さんがとても丁寧にピンポイントで挨拶しておられました。すごい☆紳士だ〜!
  • いったんそれで収まりかけた拍手、また盛り返して3回目です。かなりの高速駆け足で出てきた未來さん!ソニンちゃんと2人でみんなを呼びます!ここで会場全体がスタオベ! みなさんの笑顔も素敵〜。ソニンちゃんが岡田さんの腕を取り、はけようとする岡田さんを逃がすまいと引っ張ってます!今日は岡田さんファンが多いこと、みんなわかってたのかな!
  • 拍手はまだやまず!4回目です!ここで出ました空中飛翔(笑)。未來さん、上手袖からひとっ飛びで、ほら例の、花嫁の回想シーンで下手から飛び出してくるのと同じように、もんのすごい跳躍で幅跳びのように飛び出てきました。助走なしであんなに飛べるとしたら、有り得ない跳躍力だ…アスリートですね、ほんと。しかも飛ぶ姿が美しいんだから。芸術点も満点♪
  • その未來さんに度肝を抜かれた(笑)ソニンちゃん、腰を抜かしそうに笑っちゃってます!しゃがみ込みそうになってるソニンちゃんを、未來さんが駆け寄ってニコニコと抱き起こし、ソニンちゃんの腰に手を回し、2人仲良くご挨拶。素敵だな〜仲良しだな〜! さて、ここで、拍手を鎮める未來さんです。始まったぞ!
  • 「きょうは!」大きな声でいきなり話し出します。「…どうもありがとうございました」(小声)。ね?つながりがおかしいよ(笑)。「きょうは」の後、ホントは別のこと言いそうになってたんでしょ。だって普通のありがとうだったら、そんな大声出さないじゃない、あなた…(笑)。
  • その後、「きょうは、カンパニーを代表して、浅見れいなからご挨拶いたします!」ほーら、ね、これが言いたかったんだよね♪
  • れいなちゃん、不意打ちで本気でうろたえてます。泣きそうになってる(笑)。でも、そう、何と今日は、れいなちゃんのお誕生日だったんですって!わお!
  • 「今日で24歳になりました。舞台は2回目なのですが、こんなに沢山の方の前で演じることができ、感無量です」みたいなご挨拶。「泣きそう」なんて言ってる。かわいいなああ〜〜。
  • 未來さんも、ほんとに嬉しそうに笑ってる。みんなの視線もとっても暖かい!
  • 皆さんが、上手、下手と別れて、ソニンちゃんが手を振り、客席も手を振り返し…。しんがりをポツポツ歩いてた未來さん、最後に振り返って…あ、手を挙げた♪ 振らはりはしませんでしたが、手を水平に横に出して、掌を見せてましたよ〜。かわいいなあ。というか、手を振るのはそんなに照れくさい?のか(笑)。

 以上、熱い熱い名古屋でした!んーと、ひどい日本語だと思うけれど、上、読んで意味、わかるのだろうか?(苦笑)。


 そうそう、「森」のシーン、一つ大事なこと、とっても可愛らしくかつ切なく愛しい、レオナルドの花嫁への仕草を思い出したので、追記しておきました。よければチェックしてくださいまし(笑)。あれは、胸に響きました。またまた年甲斐もなくキュンですよ。いいな〜、かわいいな〜。