引き続き『情熱大陸』

 ニューヨークのアメリカン・バレエ・シアターで夢に向かって邁進している、22歳のバレエダンサー加治屋百合子さん。…すばらしい。信念の人。プライドがあるというのは、こういうことね…まぶしい。

 世界中の22歳、傲慢なくらいプライドに満ちて、脇目もふらず走ればいい!
 調和とか、バランスなんてのは、年齢と共に学習するもの。若いうちから、バランスや調和に意識が集中しているのは、平均値で長期間もたしていく生き方で、職業によってはそれが相応しい場合もあるだろうけど、芸術やエンターテインメインとの世界で頂点を目指すような人は、きっとそれでは頂点には近づけないんでしょうね。


 「青春の傲り*1」って言葉がありますよね。
 若い頃は、そういう物言いで自分を規定されるのを忌避してたので、この言葉そのものに実感もへったくれも無いんだけれど、最近はことあるごとに思います。年取ったってことだな(苦笑)。
 キラキラ輝く若人が、高みを目指す過程において、そう、傲慢でいられるなら、いるほどいい。
 何もしていない若者が、ただ傲慢なだけのには、なんの魅力も感じないけれど、日頃、自分の理想と格闘し一喜一憂し、どん底に落ちて怒りと涙と自己嫌悪にうちひしがれ、でも這い上がって努力を惜しまず、チャンスや出会いに誠実に向かい合い、足がすくむような極限の状況に自らを置くことに尻込みしない、そうであるなら、うん、思う存分、徹底的に傲慢であればいい。日頃のささやかな日常において、無邪気に、天使のような笑顔をもって、脇目もふらず傲慢であればいい。

 自分に厳しく傲慢であること、これこそ若さの勲章だい。
 自分に甘く傲慢なのは、おじさんおばさんに任せとけばいいよ…ね(笑)。
  

*1:「傲」って字そのものには悪い意味はないよん。「慢」字がつくと、そのせいで好ましくない意味になっちゃう【こともある(3/5追加)】けど…。