『婦人画報』(2007-3)no.1244

 やっと本屋さんに行ってきました。
 この雑誌自体は、重いわ、書き方むかつくわ、中身は役に立たないわ、の三重苦なのですが、写真の男っぷりに惚れて買ってしまいました。値段のことは考えないようにします(汗)。

 表紙の麻生祐未さん、これが健太のお母さんか?と見まごう美しさ!(いや健太ママも美しかったけど)しばし見とれました〜。

 いやそれにしても、目次タイトルのラインナップの陳腐さと言ったらもう…。何が「名家」じゃ!何が「見立ての雛遊び」じゃ!などなど、開くごとに毒を吐き散らしてしまうので、もしかしたら面白い頁も有るのかも知れないですけど、もういっそ潔〜くすっ飛ばし☆です。


 肝腎の未來さんは、p.393にようやく。
 しかし、この写真はいいですよ!初めてレオナルドの影がチラリと見えます、いやあくまで私にはそう見えたってことですけど。

 底を見透かすような冷徹な視線、でもどこかに諦観の香りもする「鎮めた」目、軽く結んだ唇が、この先どんな色をこの表情に与えるのか…、彼の目が鎮まっているだけに、こちらの心に波風が立つ、そういうちょっと困った種類の美しさです。
 困りますね、こんな顔をされてしまうと。
 すごい。こんな物語る表情で、レオナルドの世界をチラリと見せてくれるんだもん。やっぱプロだ〜男前だなあ…。


 インタビュー自体は、e+の特集やら他の取材やらで語っておられることと大きな違いは無いですが、語られた言葉をこぎれいにまとめた、ライターの「手」が妙に気になる、どうしても(苦笑)。特に「退屈な日常をリセット」以下、どうも変なカラーを編集者が意図的に加えてはいませんか?全体の三分の一を占めるんだけれど…。 だって直前が「僕は壁を打ち崩す瞬間を大事にしたい」で、そして「例えば退屈な日常…」って続くんだけれど、中に書かれてるのは、「浮気してるダンナとわたりあう」から始まって「本能に耳を傾けることも大事…」で締めくくられてて、全〜然「例えば」になってないんだよねえ ん〜ん、なんだか、彼がいつも語る『血の婚礼』への想いとずれてませんか?それで全体の三分の一…。
 こういう、あざとい「再構成型テキスト」が蔓延してるから嫌いなんだ、この手の雑誌って。ぶつぶつ…*1
 
 ということで、これはまさに「写真」のみに1100万円でしたですよ。プレゼントコーナーにもポラは無いし*2。でも写真は上にも書いたとおりホントに雄弁!彼の覚悟ある目の力に圧倒される一枚でした。
 

*1:ほっとくともっと毒を吐くのでこのあたりで(苦笑)

*2:ま、有っても今号としては「もこみち」くんでしょうね:苦笑