『朧の森に棲む鬼』@12/31新橋演舞場

 カウントダウン公演でした。ともかく幸せでどうしようかと思うくらいの昂揚感で、ほんとに何て素敵な年越しなんだろう☆夢のような気持ちで、心の中で叫び通しでした。この年になってこんな新しい世界を知ることができて、それを思いっきり楽しめるなんて…!何だかわかんないけど、皆さんに大感謝!の新年の幕開けでした。

 tomkoさんと2人、大賑わい大混雑の銀座ライオンでジョッキを傾け*1、最後の忘年会だいっ☆ 桐ちゃんとお友達も合流してくれ、誰かさんの上腕問題について熱く議論したりしながら夜が更けていきます。なんだかどんどんドキドキが募っていく。時間が刻々と近づいていきます!
 新橋演舞場は華やかな空気に充ち満ちていて、やっとこさで千歳飴でも入りそうな立派なパンフレットを購入!30日の『ロープ』のパンフは1000円でしたが、こちらは3000円也!カレンダー付きです♪いいよ☆今日は何でもおめでたい!だって、新橋演舞場のお正月公演ですもんね〜。うーん、ホントにワクワクする! そうそう、こういうパンフレット、新橋演舞場は「筋書」売り場なんですよね。関西だと「番付」売り場になるんだけど(笑)。
 座席は後ろの方でしたが、すぐ近くにいのうえさんがおられ、斜め前には冠君が座り、その同じ列には樹里ちゃんがピカピカに座ってるという、なんだかハッピーなお席でした!そのもう少し前には、古田プレイングマネージャーの姿も。ご夫婦でいらっしゃってました。

 お芝居はホントにもう「これぞ新感線!」の空間です。カーテンコールで染様が言っておられましたけれど「プレ公演千秋楽☆」。ほんとに始まったばかりの出し物なんだなあ。
 染様は、とんでもない大悪党でね、かっこいいんですよ!ホントはもっと酷い極悪人と思ってたんですが、色気があるからなあ〜。歌舞伎の見得を切りながら花道をかけていくのなんか、「高麗屋!」って声がかかりそうなかっこよさですもん! これからどんどん、にっくい悪人に加速度をつけていってもらうと、大阪で再度大吃驚!できてうれしいかも〜。
 古田さんがね、これが予想外の役回りで楽しめたな〜。2幕の大展開は!すっげー!かっこいー!て大喝采です。川原さんの「あらどうじ」も良かった!声がね〜すんごいかっこいいの。役者だなあ!

 で、サダヲさんですよ!いやあ〜〜〜たまんないです!動きのキレの良さと言ったらもうもう…。飛び跳ねて弾けてるし、また、おかしい動作もかっこいい動作も、小気味よく決まりまくってます。声もいいしなあ…。ほんとに素敵な俳優さんだなあ。きっと天才だなあ!サダヲさんの舞台狭しと駆け回る姿を見るだけで、何回も通いたい気分☆ それにしては高いんだけど(苦笑)。

 
 さてさて、カーテンコール!お約束の古田さんの水噴きもありましたよ!わーい!これ観たかったんだ〜〜!!
 二度目に登場された時に、染様から、カウントダウンイベントに向けてこれから準備しますので後ほどまた☆のようなご挨拶がありました。けっこうカミカミで話されるのがおかしい(笑)。年越し蕎麦と年越し素麺(そめ、そーめ、そーめん:笑)が有るとのこと。たーのしー!

 カウントダウンイベントまでの20分に、ロビーでお蕎麦と素麺が配られました。それがこれです→

 えっと、カウントダウンについては、後ほどまた〜。
 

カウントダウンイベント

 2006年12月31日23時58分くらいから始まりました。聖子さんが「舟歌」を歌いながら花道に登場です。うますぎ〜!!八代亜紀も真っ青かも!(笑)舞台上には、メインキャストの方々が紋付き袴で勢揃い、他のキャストさんたちは、「新感染」と白く染め抜かれた真っ赤のTシャツです。古田さんがなんだかかわいらしいヘアバンドしてます☆天使みたいなの。天使じゃないけど、古田さんは(笑)。後ろのスクリーンに「残り1分」とか「30秒!」とかって数字が出ます。古田さんがずっと仕切ってMC状態。うまいんだ〜これが。笑いで一杯の舞台上です。
 いよいよ、カウントダウン!2007年1月1日00時00分と同時に、銀のテープが噴射されます!キラキラとってもキレイ〜。
 改めて、あけましておめでとう!です。古田さんが、一人づつ「今年の抱負」を聞いていきます。すんごいベタな展開(笑)。それでも古田さんが仕切るとバッツグンにおもしろいの!田山涼成さんの突っ込みもなかなか良かったですぞ。そうこうしているうちに、イベント開催の告知!一気に盛り上がる場内。「まあ、ぶっちゃけカラオケ大会ですけどね」との古田さんの言葉に何だかやけに盛り上がっちゃいます(笑)。わーい!とか言っちゃったかも知れない(照)。
 「この中で、2006年のメタルマクベス、見た方どれくらいおられますか〜?」との古田さんの問いかけに、一斉に上がる手、手、手…。後ろから見る限りでは、大部分の人が手を挙げたように見えたけれど、どうだったのかな?(笑)。「それでは、メタルマクベスから特別ゲストの登場です!」誰だ誰だ??「冠君です!!」おー、そうだったのか、だからいなかったのか冠君!そこで始めて気づく私(笑)。いや、特別ゲストって誰〜〜??ってマジにドキドキしちゃいましたよ(汗)。
 突然大阪弁になる古田さん。「メタルマクベス観た人、4人くらいしかいいひんかったぞ」(ウソ笑)。「え?」「いや、半分くらいかな」(それもウソ笑)。「良いんです!」「ええんか?半分やぞ」「良いんですっ。僕もこれで新橋演舞場デビューです!」「新橋演舞場で、メタル、シャウトします!(だっけな?)」テンション高いよ、冠君、さいこー!
 で、始まりましたよ〜「炎の報告!」。レスポール王やグレコパートはテープで流れます!これがまたいい音響でね〜。ホントにそこに上條さんやユッキーがいるのかと思うくらい!立ちたかったけれど、立ってる人ほとんどいないし我慢。でも座席でしっかり「敵は〜地獄へ〜」の腕振りをしましたよ!うれしいなあ、ほんとに幸せだな〜。ありがとー冠君!寿の花紺の浴衣、とってもお似合いだったわ〜!
 続いて、TAKIさんの登場!「阿修羅城の瞳」ですごくクールなミュージシャンぶりで、すごくかっこよかったですが、素顔もとてもいい男!古田さんのコールが「タッキー」だったので、一瞬「タッキー?」って思っちゃった(笑)。いや、髪型も何となくJさんぽかったし〜。阿修羅の「夢桜」を朗々と歌い上げてくれました。いい歌だなあ…。岡崎司さんの曲ってほんとに新感線の世界にぴったりですよねえ。
 その後、花道を獅子舞が登場!前足は染様です。そりゃそうだ!誰でもできるって芸じゃないですもんね!後ろ足との息もぴったりで、一瞬、ほんとに歌舞伎界から後ろ足さんを連れてこられたのかと思いました。顔を出した後ろ足さんを見てびっくり☆前田さんです。さーすが!前田さんって、若い頃、人形の着ぐるみの中に入ったり、子ども向けのイベントで指人形とか操っておられたとかで、人形使い、すごくお好きらしいんですよね〜。獅子舞が人形かどうかは別にして。いやあ、楽しいなあ!
 最後はサダヲさん。司会の古田さんが「今年紅白に出てたら、この公演どうなったんだ?!」なんて振ってます。それでは「君にジュースを買ってあげる」で「餅まき!」。途中から歌詞が「君にお餅を撒いてあげる!」になった(笑)。
 おせんべいじゃないから飛びます飛びます!私たちの所には舞台上からのお餅は届かなかったけれど、川原さん☆が通路沿いを来てくださって、直にお餅をもらいました!声をかけたかったけれど、横の列へのお餅リレーに忙殺され(笑)、そのうちに前の方に行っちゃった、川原さん。でもでもありがとうございました!間近で見た川原さんは、舞台上だけじゃなく、やっぱツンクに似てました♪

 
 会場の外に出るとは、樽酒が割られ、観客に振る舞い酒です。いただいちゃいましたよ〜お、さ、け!木の香りがぷんとして、とっても美味でした。
 なんか書ききれない幸せの量なのですが、とにもかくにも、こんな素敵な年越しは生まれて初めてです♪劇団☆新感線に、そして、こんなチャンスを与えてくれたいろんな方々にほんとに感謝の気持ちで一杯です。はっぴ姿の新橋演舞場職員の方々の心意気とサービス精神にも感動しました。みなさん、素晴らしい、プロだなあ。プロの仕事のパワーをたっぷり浴びて年越し☆ほんとにありがたいです(感謝)!

元日、ホテルで見た『毎日新聞』に第48回毎日芸術賞の発表があり、いのうえひでのりさんが『メタルマクベス』の演出で「千田是也賞」を受賞されたとの記事を読みました。いのうえさん、おめでとうございます!すばらしい舞台をどうもありがとうございました。

*1:傾けたのは私だけでしたが:笑