『僕たちの戦争』「感じたこと」その3+α


 えっと、今朝になって、ふと思いました。


 昨日、ぐっちゃぐっちゃと書いた吾一のこと。(→「感じたこと」その3
 健太と吾一の半身の「記憶」が一つになって海から再生した、って書いたことについて、です…。


 ミナミの前ではずっと1人の健太しかいなかったように、もしかすると、最初から最後まで、肉体は本当にずっと何も変わらず健太のままだったのかもしれない。「入れ替わった」のは2人の記憶だけ。半身であった2人の記憶だけが入れ替わった。そう考えられないでしょうかね…。
 試練や悲しみや感動をそれぞれ体験し、海から生還した時には、その2人の記憶が健太の肉体の中で1つになっている。再生した健太の肉体は、吾一の記憶を自分の記憶に綴じ込ませた肉体。
 そう考えるなら、ミナミのお腹の子どもは、ミナミにとってずっと健太の子どもであるように、健太にとってもずっと自分の子ども、であることができますね。


 「魂魄」って言葉がありますけど、元来の漢字の用法としては、「魂」は精神を、「魄」は肉体を司ります。
 健太の「魄」はずっと変わらずミナミの前にあった。ただ、吾一と健太の「魂」だけが入れ替わった。吾一の「魄」は入れ替わりようがない。だって、1945年に、吾一の肉体ー「魄」は失われているので…。2005年8月16日、2人の「魂」が1つになって、健太の「魄」に戻ってきた。
 そして、2006年9月17日に、健太と吾一の2つの「魂」が、森山未來という「魄」に、見事に結実した。

 
 そんな風な気がしてきました。
 アッシュと黒髪の問題はあるけど(笑)。
 

 しつこく書いて、ごめんなさい(汗)。