『週間ジョン』『TVLIFE』『TVガイド』9/16〜26号

 それぞれ、主な記事は『僕たちの戦争』です。秋ドラマで『役者魂』も、相関図で概観。
 いろいろありますが、それぞれの特徴を一言づつ書いてくと、

  • ジョン(pp.32-33)=写真
  • LIFE(pp.33〜37)=相関図
  • ガイド(pp.34〜37)=吾一&ミナミ(未來&樹里)全身ツーショットとインタ@宮古島

 といったところでしょうか。


 とりわけ、ジョンの写真はいいです。わざわざ選んだの?と思う程、とことんの、ギリギリの、容赦ない表情ばかりで、1つとして同じものがない。健太の、洪水のように溢れ出る縦横無尽の感情。吾一の、感情のうねりに手も足も出ない、少しづつ遅れがちの表情。それが、この選ばれた数枚の中からも、いたい程、伝わってくる気がする。


 タバコをくわえて、文字通りものを斜に見ている健太の、憎らしくもとっても愛らしい表情、や
 じっとミナミを抱き寄せる吾一の、目が外の何ものをも見ていない、自分の腕の中にいるその人にだけにすべてが向かっている、腕の中の人を感じることの為だけにある、その姿。


 そして、回天の中の健太。
 人間が人間でなくなる戦争の中で、人間であり続けようとして限界を越える、「鬼」*1との境界にある健太。 
 この表情を見て、そして予告編の、「正しい戦争はどこにもねえ!」という叫びを聞いて、このドラマで未來さんが何をどう表現するのかを、純粋に「見たいぞ」という欲望になった感じがします。彼の表現の力と、作り手全ての企画とエネルギーが、どんな形で公になるのか…。きっとまた、めんどくさい見方するんだろうな私、と思うんだけれど、まあしゃあないです(苦笑)。それは、未來さんだろうと何だろうと、変わんないところで…*2


 そうそう、p.32の赤い背景写真。回天の上に立つ健太が映ってますが、足の開き方が、どうしようもなくダンサーです(笑)。他の人の立ち方と全然ちがうよ♪

 
 えっと、他の雑誌は…後回し(苦笑)。時間切れみたいです、ごめんなさい。時間ができたらまた戻ってくるかも(わからんです)。


 

*1:「鬼」って、「魂」の意符になっていることからもわかるように、漢字本来の意味としては日本語の「オニ」ではありません。身体と離脱することの可能な、死後はまあ幽霊になったりする部分です。それが「鬼」。この時の未來さんの形相は、「鬼」が身体の中で猛然と動き出している、そんな感じがします…。

*2:といいつつ、実は私はこの原作は厳密には「戦争もの」じゃないと思ってます。それはまあ絶対に違う(苦笑)。んーと、ファンタジーですよねどっちかというと。大岡昇平島尾敏雄なんて持ち出すと古くさいって言われるかもですけど、そういう実体験に基づいた戦争小説とは、根本的に違う。このようなジャンルの作品をドラマ化する時の、「出す側の人間」の方法論がどうなってるのか、それも気になるところではあります。ってまあエラそうに、って話ですね…(汗)