『噂の男』大阪千秋楽

 3回見て良かった。心底思った。
 1回目は正直、笑いながらも引いてるその自分の反応に違和感が有って、どうしよう…って戸惑いが勝ってたんだけど、2回目でその居心地悪さが払拭、3回目、ただただ芝居の「すごさ」に感服して引きずり込まれて、すなおに芝居の世界に「楽しめた」って実感。

 魔物のような、化け物のような芝居だった。夏の最後に、こんな芝居に出会うとは…。
 ほんとにすごい。現時点でそうとしか言えないのがアレですが(鈴木)。
 


 仕事がなかなか終わらないので(まだ仕事中っていったい…苦笑)、メモ書きだけ。自分の為の記録みたいな状態なので、畳みます。ちゃんとした文章にするのは、も少し後で…。
 ネタバレ有りますのでご注意ください。





 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓ネタバレあるかも☆きけん↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓




(以下ネタバレ有ります、再度ご確認を)


  • 千秋楽。満席。男性の比率も多い。席は20列センターブロック下手側。
  • パンキチの登場で拍手!やった!漫才への反応がすごいビビッド。私の斜め後方の男性が、この頃から笑いのツボにすぽっと入っちゃったみたいで、とんでもなく苦しそうに終始笑い転げる。
  • 出生秘話の部分で、モッシャンがアキラのあだ名を勝手に「きゅうり」にする(今回初めてのネタ)。「きゅうり」は後半でも登場。
  • 思いっきりアキラのほっぺたをしばくとこ、ほんまに痛そうに見える。客席から思わず「痛〜」という声が漏れ、その後の、「いとないんじゃ!こいつはいとないんじゃ!」と客席に詰め寄るモッシャンの芝居がやけにリアルに(笑)。私が見た中では、一番痛そうやった。「ピシャ!」て高い音がした。
  • 堺さんの芝居もすごい。彼とじゅんさんだけが時間を越えるんだけど、12年の時間をきっちり感じさせる芝居。でも本質は変わらない…。最後にモッシャンに「ハムスター殺したのモッシャンだよね…」って迫る狂気が恐い。
  • でも、冒頭近くでトシちゃんを抱えて出て行きながら、「だいじょうぶだよ」と穏やかに声を出す、その鈴木@堺さんがすごく印象的。あの台詞で一瞬ホッとする。すぐ裏切られるのに(苦笑)。
  • 今日も轟天登場*1。一部の客、ちゃんと笑う。
  • 今日のハムスター、むちゃくちゃかわいい。動きがほんまにかわいい。お茶をかけるところで、客席からリアルに「ひゃ!」という悲鳴がおきる*2
  • ボンちゃんの「にがし弁まで」、言い方絶妙☆毎回ここで笑いがおきる。うまいよ、山内さん。
  • 「スマイルゼロ円」「微笑みの王子」・・・・これまでの2公演よりも「笑顔」からみの畳み掛け回数がずっと多い。覚えきれないけどおかしすぎる(笑)。客席の笑い声で、その後の、ぼんちゃんの笑い声が聞こえず。
  • 現在時間のモッシャン、動きや顔の表情、舌の動き、空を泳ぐ目線、何もかもがすごい。トトト走りで観客大喜び。体育座りのまま、高速で前方にススススススススッと移動するのも、人間の動作とは思えない。実際家でやってみたけど、とてもじゃないけど真似出来ません(苦笑)。じゅんさんの身体能力、ものすごいわ…。
  • モッシャンを踏みつける加藤、今日はその「泣き」の迫力が違った。歪んでしまった加藤の怒りと、モッシャンの「泣かへん泣かへんの〜」のかすれた歌声に、やるせない気持ちがMAXに。八嶋さんの体当たりの演技も冴え渡ってる。
  • 最後に酒瓶を肩にかついで帰って来てからのじゅんさんが、恐いんだけど哀しい、その高笑いに、胸がつまる。初っ端と同じ芸をしてるにもかかわらず、芝居冒頭部では大笑いだった客席が、しーんと水を打ったように静まり返る…。この、空間を圧するじゅんさんの芝居に、ただただ茫然。
  • カテコは昨日より一回多い。
  • じゅんさん「とうとうこの日が来てしまいました。名残惜しいのですが、本当に名残惜しいのですが、まだ福岡にちょっとチケットが余ってるみたいですので、一番遠いところですけれど、お会いできると嬉しいです」(二回目カテコ)
  • 三回目は、全員がTシャツを着て登場。八嶋さんがピンク。山内さんがブルー、じゅんさんとさとしさんがオレンジ、堺さんはカッターシャツの上にブルーのTシャツ。拍手をとめるため、また八嶋さんが昨日と同じ「ちゃちゃちゃ」をしようとするが一回目は不発。みんながそんなかっこうしてるから気をとられて私も反応出来ず(笑)。二度目でやっと成功。
  • その時、客席は後方を中心にスタオベ。前方はまだパラパラ。誰だったかな、「ええんよ、無理して立たんでも、座りたかったら座っててもええんよ」の声。それを受けて座ろうとした人がいたのかな?すかさずじゅんさんが「すわんのかい!」とつっこみ。その後、前方もみな一斉に起立。じゅんさんから、「Tシャツが売れてないらしいんです」との皮切りの言葉。その後はメンバーいっせいにしゃべりだします(除く、微笑みの王子)。Tシャツの柄の種明かしなど。「みんな知らなかったでしょ」(知らなかった)。「買った人いる?」手を挙げました。実は、今日買ったばかりでした(笑)。いま、「除く、微笑みの王子」と書きましたが嘘でした。「販促の人みたいだね」と自分で自分に突っ込んだはりました。
  • 一番上手にいた堺さんから袖に引っ込まはります。その後、さとしさんがTシャツを脱いで客席にスローイング。初日に私が座ってたあたり。続いてじゅんさんが脱いで投げる。4列目くらい。ついでにじゅんさんのかつらが取れる(笑)。山内さんは脱いで投げるまねして1回フェイント。2回目に投げて、やっぱり最前列の上手に。続いて、たった一人ぽつんと残った八嶋さんに、みんなが投げろの大拍手。「ふん、投げるか!」みたいなそぶりを一度して(お約束)、すぐに脱いで投擲。だいたいみんな同じあたりに飛んじゃう。
  • まだ拍手はやみません。とうとう4回目。みんな上半身裸です(笑)。じゅんさんはかつらもひげも取ってます。一人姿が見えなかった堺さん。遅れて小走りに出てきます。カッターシャツを脱いで、肌に直に青いTシャツ。出たとたんにそのTシャツを脱ぎ、息せき切って客席にスローイング(笑)。なんかかわいらしい(笑)。堺さんまでも上半身裸に。
  • その堺さん、オールバックの髪で上半身裸があまりに異様。他のメンバーも「おいおい」って感じで笑う。そこで、堺さん、「いや、ほら髪の毛が乱れちゃうから時間かかって…」と、まるで鈴木ばりのずれたぼけをかます(笑)。
  • 「ほんまにもう福岡しかないです。この中で福岡行く人!」という質問に、2人程手を挙げる強者が。その人に、さとしさんが、「おうおう」という感じで手を振る。山内さんが、「次、中之島でな!(中之島演劇祭のこと)」と声をかける。思わず手をたたいたけど、中之島は私、ヨーロッパ企画しかチケット取ってないんだった(笑)。

 
 以上、ほんまにメモ書きでした。思い出したら、また細々付け加えるかも知れません。
 

 福岡、本気で行きたくなりました…(苦笑)。行ける訳無いんだけどね。

 
 ほんとにすごかった。今まで感じたことの無い、観劇後の「感動」だった。これが、ケラさんなのか。福島さんのホンの原型がどうだったのか、読んでみたい。

*1:両腕を顔の前に上下に置き、「あほー」と言いながらその腕をゆっくり上下に広げてたやつです

*2:あれは鞄の中で箱換えてるよね