『演劇ぶっく』vol.122 2006-8

異なる場で放たれた二つの「大好き」が、期せずしてほぼ同時に目の前に運ばれてきました。


一つは、音楽監督の岡崎さんの「大好き」*1。MMカンパニーみんなに未來さんが可愛がられていたとの微笑ましいことばに、楽しくて刺激的で、厳しさと優しさに満ちた時間と空間が、確実にこの数ヶ月間、彼の回りを取り巻いていたことを、改めてしみじみと知らされました。


そして、二つ目が、これ。

演劇ぶっく』p.73「粟根まことの人物ウォッチング」

素敵です!
未來さんの正義感と熱さ、暑苦しさ(笑)、めんどくささ、まっすぐさを、愛情溢れる軽妙な筆致で書き綴り、最後にやっぱり「大好きだ」と…。「大好き」の直前に置かれた、ほんの半角程のスペースに、粟根さんの心が込められてるようです…え?穿ち過ぎ?いやいや、ひと呼吸置いて語られる、愛と、大きな期待ですよ、うん。

イラストがまたまた素敵です。モデルにさせられた未來さんの、ちょいと照れた佇まいがそのまま伝わる優しいイラスト!いやいやどうして粟根さん。このイラストの表情は、粟根さん大好きですっかりなついちゃってる若者そのものですよ(笑)。ほら、ホッペが赤くなってるのもわかるし、口がちょいとねじれてるのもいつもの風情。描きながら粟根さんも笑っておられたんじゃないかな〜☆赤いホッペを「カワイイ」なんて書き添えておられます♪

しかし、いろいろバラされちゃいましたね、未來さん。公演中に親知らず抜いちゃったことも、つちふまずが無いなんてことも(笑)。それにしても、脚気気味って???謎は深まるばかりです☆


ジュニアの優しい保護者だったパール王、舞台の中でも外でも、鋭い観察眼でまっすぐ未來さんを見つめておられたんだな。そして「大好きだ」と…。美少年とか切れ長の黒めがちの目とか美しく赤いくちびるとか、大絶賛だし(照)。熱い心の持ち主か…うん、きっとそうだろうな(納得)。
冒頭に挙げた岡崎さんのことばとともに、「メタルマクベス」の舞台に全力でぶつかり、「とことん」*2手加減無しに挑戦した未來さんの姿が、回りにも鮮明な印象を残したことが伺えます。「そのまま真直ぐに走ってほしい」という粟根さんのことばは、他の人たちが未來さんを見つめるまなざしの奥にもきっと有ったろうな☆なんて想像したりもする訳です。


そんな空間と時間を通して、先日のメッセの、明快で確信に満ちた、頼もしげで誇らしく希望に満ちたことばが生まれたんだな…。


…なーんて、いやあ、私もたいがい暑苦しくってめんどくさくって痛いやつやな(汗)。すんません、書きたいこと好き放題書いちゃって。

pp.8〜13『メタルマクベス』特集

まず、内野さんと松さんの対談。内野さん、髪、伸びはりましたね!短髪似合うなあ。松さんはきれいで爽やか。お二人ともともかくかっこいいなあ。ホレボレします!
続くページは、わーい、橋本じゅんさん&北村有起哉さん&未來さんの鼎談です♪これは、青山劇場地下のドリンクコーナーですね☆うん、このテーブル座ったこと有るよ(笑)。公演前の時間なんだろうか、普段着な三人の姿です。84年、74年、64年生まれ。経歴も出発点も違う彼らが、劇団☆新感線という「場」でメタルマクベスという舞台を共に創り上げたんだなあ。舞台裏は私なんかには想像もつかないけれど、ともかくあの大迫力のエンターテインメントを完成させた戦士たちの淡々とした語り口に、なんというか、人間の底力を感じる思いです。後ろに立つじゅんさんの、つぶらなお目目が優しげだわ。


じゅんさん、信念の人ですね。基本の軸がものすごくがっしりしてるのがうかがえる。劇団を、いのうえさんを信頼し、自分たちが今までやって来たことへの自信と誇りが言葉の端々からこぼれている。そんなじゅんさんに「よく見てる」と褒めてもらってる未來さんが、また誇らしい。


北村さん、舞台の演技の熱さと捨て身加減と、不思議な天然具合が同居してる方みたいですね。パンフレットの風間杜夫さんのコメントもそうだけど(笑)。なかなか深い人物です。『オレステス』楽日チケット何とかゲット出来たので、いよいよ楽しみだわ。


クドカンさんの脚本を熱く語り合う空気もおもしろい。未來さん、やっぱりあなた文系人間です(笑)。でも、「女房に唆されて殺人犯した男の話」は聞いたこと有るよ、たぶん松本。でもその後の「明日のジョーの方がおもろいわい」は、記憶に有りません(頼りない記憶量ですが…)。じゅんさんが言ってるのはそのこと?

【付記】後で思ったのですが、もしかしたら、『Top Stage』2006-6の、橋本&粟根&北村鼎談中にすでに言及されていたこの台詞を読んでいて、それを実際舞台上で聞いたような気になっていただけかも知れません…。なんせ、松本の記憶はもう遠い彼方で…。ともかく、この台詞の欠片が私の身体に(何らかの形で)刻み込まれている事だけは確かですが、そんなことでは、城門は開かないよね…。
【追記】コメント欄で、桐さんに松本で言ってたよ、と教えてもらいました。よかった、やっぱ有ったんだ(笑)。疑って、すまなかった…林さん…。


写真は、未來さんは、きよしくんと、So longのジュニアと、「父を奪われ国を奪われ、髪の毛さえも失った」ジュニア様です(髪の毛に入る前ね☆)。おつむがとってもきれい♪未來さん、頭小さいのね。

p.70「インディ高橋のPachy小道具研究所」

ローズのよだれかけをしたインディさんの写真がおかしい(笑)。
刀のつかやリストバンド、バイクのライトケースなど、大小様々の「鋲と革」を使った「メタマク」小道具群の解説をしてくださってます。演者として舞台に立ちながら、小道具のプロデュースを任され構想を練るインディさん、すごいなあ…。手先が思いっきり不器用な私は、ただただ憧れちゃいます!



ふー、ともかくこの『演劇ぶっく』,見所満載で、読み出したら止まらないし、何度も読み返したくなるし、ほんとにもうもう、まだまだ余韻に浸りたいの♪な私には、悪魔の右腕ですよ(意味不明)。誘惑が多すぎる〜(苦笑)。
 

*1:@BBS

*2:松さんファンクラブの、松さんのメッセージにあった言葉。こちらも素敵なメッセでした。