『星の王子さま』

 えーっと,なんでこれがこのカテゴリーやねん,という突っ込みは,もう十分自分ですませました(笑)。


 変な仕事引き受けたので,昨日の日曜日も職場にでかけてグダグダ準備をしたりしていました。夜,帰宅してTVをつけてもろくな番組をやってない。そこで,ずっと前に買ったまま全編をまだみていなかった『星の王子さま』を引っ張り出してきて,見始めました。晩ご飯たべながら…。そもそも買ったのは,フォッシのヘビのダンスが見たい!それだけの理由だったので,以前はそれだけ見て満足して,それっきりにしちゃってたんだなあ…。


 ところが,今回見始めたら…,ああもう…。泣けて泣けて困りました。ポテトサラダ食べながら涙にむせ,焼き鳥ほおばりながら嗚咽し,白ワインで涙を流し込み…。えらい酒が進んでしまったよ(苦笑)。

 
 映画は原作を踏襲しつつも少しづつ脚色が加わっています。原作で「地理学者」の星(映画では歴史家)に降り立つ場面,王子さまは「ぼく、知識を探してるの」って言うんですよ…。でも,学者の手による知識は彼の求めたものじゃない。で、その次に訪れる星が、狂信的な軍人が治める星。行軍やら匍匐前進なんかを一緒にやらされちゃいます、かわいい王子さま…。

 キツネの演出もいいですね…。
 毎日4時に会おうって約束したら,3時くらいから4時が待ち遠しくってたまらなくなる,というくだり,警戒して王子さまからピョーン☆て遠ざかりながら歌を歌うキツネが,徐々に徐々に王子さまに近づいていきます。やっと近づいて王子さまにそっと触れるキツネ,そのキツネのほっぺたを躊躇なくしっかり触る王子さま…(涙)。
 「大切なものは目に見えない」という秘密を教えてくれたキツネが,映画では,大っきらいだった麦畑の中に身体を埋めてじっと王子さまを見送っているのにも泣かされました…。

 
 原作の絵でマントの下の服が黄色っぽかった王子さま,映画では真っ白のセーターとズボンです。そして色白の頬(これは原作でもそうなってたね)に光るような金髪。ころころと鈴のように笑い声をたてて…。その,可憐な姿が愛しくって愛しくって…。おいおい泣いちゃうんです。


 空から落ちてきた天使は,星の王子さまの隣の星から来たのかな。そうだとしたら,真っ白の珊瑚みたいにこの世にその形を置いてはいったけど,魂は空に戻ってコロコロ鈴のように笑ってるのかもね。
 

星の王子さま [DVD]

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 (上は,予約受付中ですが,下ならまだ買えそうです,でも高い!笑)
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