『虹』3/11 マチネ&ソワレ 00:04

 この日の日記、今日一度消えちゃったんですが、なんとかデータ回復完了…。ふう…。
 こわいな、はてな日記、携帯から触るのって(冷汗)…。


 どんどん、ベクトル方向、斜め上昇方向維持で突き進んでます。

 昨日の夜見た時は、正直いろんなことがギクシャクで、リズムがあれ?て感じのところが有るし、軸がほんの少しぶれたり、つんのめったり、「黄の人」でけつまづいたり…。こちらも拍手のタイミング合わないし、客席&舞台ともども微妙に空回りの箇所があるし…。拍手、いっぱいしたいと思って、一つ一つのダンスや「木」のダンスが終わる度に、一人で一生懸命叩いてたんだけれど私の周りはあまり応えてくださらず、だんだん私の拍手も小さくなって、いつしか…*1。なんかやけに切なくて痛い*2幕切れだったのですが、ーーそんなこと昨日は全然書いてなかったですよねえ(苦笑)、そうなん、切なすぎて書けませなんだ…(汗)ーーそれも、うん、吹っ飛びました!!

 拍手もいっぱいだったし、気持ちよかった☆



 ★★【ネタバレ危険】★★

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 マチネ:L-30番台 ソワレ:O-20番台

 一緒に行きます!

 最初に、昨日と一番大きく変化していたのは、佐竹先生の、「木」の変貌過程の描写です。昨日わかりにくかった、どんどんダメージを受けて行く「木」の有様が、丁寧に、誇張気味に表現されていたので、すごくわかりやすくなりました。例えば、右手が動かなくなる前に、右手を押さえて痛そうに(?)する動作が入り、足が動かなくなる前には、足を支えてみせたり…。小さなことなんですが随分印象が違います!どこも悪くなる前のダンスでも、両手を高々と挙げてヒラヒラさせていたり*3、明暗の差がはっきりしてて、ストンと安心して見ていくことができました。これだけのことなのに、随分違うもんだなあ…。


 見る方にちょいとゆとりができると*4、なんだか世界が違って見えるもんですね。 

  おかしかったのは、白い人に促されて踊りだす「木」、右手や左足をがんがんアピールして縦横に踊りまわっておられます!おそらく、生涯の最後の旅へと、虹を超えて歩み出す「木」。。。その自由な肢体に、ほんのり心温まる気持ちになります。それを微笑んで見送る白い人。彼が腰を下ろした白い切り株には、新たに少女の手で命の水が注がれる。。。


 それを見てふと思ったのは、あの「木」の化身と思っていた「白い人」、だって、木が、どんどん体が不自由になっていくにつれて、「木」と同じダンスを「白い人」が代わりに踊る、その時間が長くなっていくから。。。でも、もしかしたら、「白い人」は、あの「木」だけの化身なんじゃなく、もっと広い、「木」そのものの精」のような存在で、森の中でひっそりと光に戯れて遊んでいたスピリットで、永遠に行き続けていく連続し続けていく、そんな存在かなあ、なんて思いました。
 白い人が、生々しさや強い個性を滅却して、何色の光にも染まって踊り続けている様子も、そんな香りを放っているような。。。


 そうなんです、この舞台での白い人、ともかく生々しさが皆無。なんていうか、この世の者じゃない、絶対に人間じゃない、別次元に生息してる……。いやこれまで散々言って来た比喩じゃなく(苦笑)ホントに妖精のように見えました☆まっ白だし、不思議な衣装だし…。でもそれより何より、あんなに大勢のダンサーと、常にガッツリ踊っているのに、その誰からも気づかれていない…。そこに確かにいるのに誰の目にも見えてない、そういう異次元の渦を作っている様子が、とても不思議です。

 おもしろい人ですね、未來さんって…。人間じゃないような場の空気まで醸し出してしまうなんて…。


 それでは以下、昨日見落としたところとか、記憶間違いだったところなどを中心にちょこまかと記録しておきます。きっと、また明日全然変わっちゃうだろうし、ほんと書いた尻から過去の遺物への道をまっしぐらだろうな(笑)。


【シーン1 白】

 冒頭、上手上方から舞い降りる白い人。ここ、音楽がまたすごくピッタリマッチしてます。知ってる曲だけど、曲名がわからないの…、なんだろうなあ…*5。オープニングのワクワク感が、ともかくかき立てられます。「雑踏」での宇田先生は、特に何も拾っておられませんでした(笑)。つま先立った足を、膝を高く曲げて視線を下に下ろす、って感じでした。

【シーン2 青】

 Ogacchiさんが裸足でタップを踏んでおられたのは、ここでした!「橙」じゃなかった。

 はい、「色づけ」前は、みんな裸足なんや。「木」が世界に色を施した後、ようやくそれぞれが靴を履いて登場するんや。

 皮切りは、壷から靴を取り出す由巳さんから。で、満を持して白い人がトゥシューズ、次いでタップシューズ☆、なのよね。そうそう、色がつく前、由巳さんが切り株の周囲を回って、とんとん叩いておられます。各色の人の中で、青の人だけですね切り株に意図して近づくの…最初だからかな?別の意味が有るのかな?

【シーン3 藍】

 やっぱり、林田先生すごい…。音楽もホントにかっこいいわあ…。ズキュン!ズキュン!(by ねこちゃん)という重低音で、どんどん音とダンスの世界に引き込まれます。たまりません!

 昨日、実はほとんど林田先生を見てしまってたので、今日のマチネこそ未來さんを見るぞ!と気合い入れてました。だのに、やっぱり林田先生のダンスに、目がスルスルと引きつけられて(笑)。うん、ソワレでやっと未來さんのダンスをしかと目にしました。未來さんもとても切れ味鋭くエッジの鮮明なダンスだけれど、肌触り、テキスチュアが、林田先生とは打って変わって、あんなに切れ味鋭いのに優雅なの…。うーん、ほんとお二人、全く違うのね。すごいデュエットだと思います…。

【シーン4 橙】

 タップです。色が付いた後、みんな一斉に上衣を脱ぎます。橙色のコスチュームが露になります!ベンチでくつろいでた白い人も、一緒になって張り切って上衣を脱ぎます。脱いでも白いんだけどね(笑)。かわいいな。いや、そんな話じゃなかった。はい、そこで判明しました。尾ひれのような腰の布。これ、肩からパラシュートのように背負っておられるんですね。不思議〜!

 白い人の足首には、コード状の物が見えます。なんだろう?タップの音を増幅する機械にでもつながってるのかな?他の人には見えないんだけどな、こんなコード。他の人は最初からタップシューズを履いてるから、なのかな?

 でも、この場面、音響が大きくて、タップの音があまり聞こえません。ちょっと残念。あれ、も少し小さくならないかな、ほんのもう少し…。あ、このこと、アンケートに書けば良かった(笑)

【シーン5 緑】

 皆さん、かっこいいなあ、ほんと、見惚れます。色が着く直前、「Look at me!」という歌詞に合わせて自分を指さしアピールする中川先生がかっこいいです。昨日、ゲシュタポって書きましたが、今日、皆さんとお茶してる時に、「サンダーバード」という声が上がり、それ以来、サンダーバードにしか見えなくなりました(笑)。

 このとき、白い人の右手の袖口がどんどんガーゼ状のものが長く飛び出して来て、お手手がすっぽり覆われてる状態。それで、両手を高く上に上げて、右へ左へと旗のように振るんです(笑)。これがね、何ともね、かわいらしいのですよ、皆さん☆

【シーン6 赤】

 私、このダンス、大好きです。この群舞での白い人が、とっても好き♪

 昨日見た時は、奪い合ってるものが何なのか、ちゃんとわかってなかったのですが、パンフレットに書いてありました、「口紅」です! みんなでそれを奪い合い、自分の唇に紅を差し…。これを白い人もするんです。しかも舞台の最前、切っ先まで出て来て、恍惚とした表情で…。すぐ奪われちゃうけどね…。ここ、一番危険な場面の一つかもしれません(笑)。

【シーン7 黄】

 いや何も言いますまい(笑)。ひたすらおかしい!毎回おかしい。いろいろアドリブが加わって行くし〜。マチネでは、黄色い3人の人が、ご満悦の表情で手を取り合ったりしてる中に入らせてもらえなかった白い人、ソワレになると、三人が手に手を取った輪の中に勝手に入り込んで、ニコニコ顔でクルクル逆回転してました(笑)。かわいい〜。

 この場面は、唯一「木」もお茶目でドジったりして、ホッとします☆ずっとシリアスだもんなあ、木。それにしても、星野さんの笑い顔、おかしすぎ!

【シーン8 紫】

 難関はこれです。ここだけがやっぱり完璧には腑に落ちない…。安川先生のダンスは、もうほんとにかっこいいんだけれど!!

 影=紫の人、これが「木」のなんなのか、少女と木にとって、何なのか…。それが失望から希望に変わるのは、何を象徴するのか…。その象徴を「影」が担うのは、どういう理由なのか…。やっぱりいまも謎は謎のまま…で…。

【シーン9 しろいひととき】

 「木」と白い人が、七色の光を取りっこして遊んでるの、可愛らしくって、大好きです♪

 生涯の終焉を迎えている(んだよね?)の「木」が、最後の最後に、元通り自由自在に動く腕と足を誇らしげに高く掲げて、虹を飛び越えて行く、その姿はとっても美しい…。

 ラストに向かい、少々淡白な演出…。それが「狙い」とは思うんですが、でも、エンディングに拍手を入れるタイミングがほんとに測りづらい…。ラストにはやっぱりパーン☆と拍手したいんだけどな…。

 エンディング、白い人がすごい速度で側転しながら登場します。2つ目の回転、前転みたいでした。手、ついてた?

 そのすぐ後に出て来た白い人。切り株に手をついて、足を、くるんと扇形に広げて横方向に回転しておられました。これはソワレで初めて。かっこいい☆です。この人って、筋肉やら筋やら、きっとイメージ通り、自由自在に動かせちゃうだろうね……。

 「木」が踊れなくなっていくにつれ、白い人が、光の当たらない舞台の一隅で「木」が踊っていたのとそっくりのダンスを、まるで「木」の内心のように踊り続けます。木の化身…。「木」が虹を渡って旅立ってしまっても、白い人は、ぽつんと切り株に腰を下ろしたままです。そこに如雨露をもって登場する少女。「木」の「躯体」は滅びても、少女が如雨露で水をやることが暗示するように、切り株から新しい芽が芽吹いて行くってことなのかしら。切り株と一体となったかのごとく、座り続ける白い人。


 再生する「木」の精ですか?あなたは。永遠の命をもつ[木」の精…?なのですか?

 
 今日はなんだか、そんな感じ。


 カテコ。昨日のソワレ、拍手が始まり随分時間が経ち、ようやく開いた幕の向こうに、たった一人ポツンと立っていた未來さん、ぎこちないその姿とは打って変わり、今日はマチネもソワレも、出演者全員を呼び寄せて、にこやかにお辞儀を繰り返す姿がありました。佐竹先生も、少女役の女の子にかまったり、とても楽しそう。

 うん、よかった!

 きっと明日もズンズン変わって、20日からの東京、またまたガツンと大進化してるでしょうね♪楽しみです。

*1:あかんたれ:涙

*2:ま、個人的に、なんですが…

*3:昨日もあったかな?記憶にない…

*4:いや、結局昨日は私の方が勝手にテンション上がってイッパイイッパイだったのかな…と:笑

*5:追記:いまどらちゃんのところで教えてもらいました。Nothing Blue Sky!ブルースカーイ☆でウーンって伸びしてるのがとっても良かった!