BatBoy the Musical@東京厚生年金会館(1/19)
この人の歌声って、なんて甘いんでしょう。そして、台詞との感情の断絶がほとんどない。台詞を喋るのも歌を歌うのも、豊かな感情と心をぐんぐん乗せて、客席を引きつけて已みません。彼が歌ってる最中は、その波動が伝わって、息が止まってしまいます。私だけじゃないと思うよ。そういう空気って相乗効果を生むから周囲の空気を感じるのよ☆ほんとに。
いやはやすごい歌声の持ち主ですね。
今日はつくづく思いました。私は未來さんの歌声を聞きたかったんだなあ…って。
COMFORT AND JOY
LET ME WALK AMONG YOU
INSIDE YOUR HEART
APOLOGY TO A COW
I IMAGINE YOU'RE UPSET
どれもすごかった。どれが良かったなんて、今日はぜんぜん言えません。
歌以外では、チルチルでとても楽しげ踊るエドガーの可愛らしさといったら!シェリーとスロープを駆け上がる時の左手がきれいでね。おやエドガー、いつこんなに優雅な動きをマスターしたの?っていうくらいとっても素敵です(実は五歳の時から…笑)。
救いを求めて名乗りを待つ、その希望に満ちた表情。名乗りを上げて一気に駆け寄る、その晴れ晴れとした表情。
今年のエドガーは、スロープ上で牧師からパワーを受けてる時も、無垢な迷いのないまっすぐな表情です。去年のエドガーは、ギリギリの期待で、待つ以上に攻めて行くかのようで、牧師と対峙しながら自分でも念をガンガン送ってしまう、前のめりの少年でした。それはもちろん痛々しい切なさを喚起しましたけれど、今年の新しいエドガーはそれとはひと味違い、ずっとずっと受身の少年です。なんの疑いもなく、救いの訪れを待つことしか知らない、そしてその訪れを信じ切ってる、眉間に皺も寄せず、目をぱちくりさせてハイタワー牧師を見つめるその表情…。
絶望を導く希望。今年の無邪気なエドガーは、その不条理をずっと残酷に際立たせてるのかも知れません。
一旦こういう世界観が鮮明になったら最後、一幕冒頭の、ちょっとお調子者で遊ぶのが大好きで、甘えん坊のエドガーが愛しくなっちゃう。私なんてもはや、この子が好き過ぎてどうしようかと思いますよ(笑)。
カーテンコールの未來さん、随分舞台狭しと動き回ってすごかったですね(笑)。バンドさんの前に登場して、手をぶんぶん振り回してます(笑)。まるでWB第二話で、桜木女子校のプール奥の高台から、「おーい☆リーダー!」って進藤ちゃんに手を振ってる立松、もしくは6話(7話?)で、プール掃除のバイト中、高原さんを迎えに行こうとする進藤ちゃんに、[頼んだぞ、リーダー!」って言って、プールの入り口で雑巾をブンブン振り回してる立松みたいでした。キュンだよ。
でですね、実は今日、舞台が終わって、皆さんと乾杯し、一人でホテルへの道を歩いて、ふと思いました。未來さんは、今回そもそも、いったいどんなエドガーを作り出そうと思ってたんだろう、それは本当に私が厚生年金会館で見たものと一緒なのかって。
ともかくこれだけは確認しなきゃ☆と心に決めて新幹線に飛び乗って。葛飾で私がごっそり見逃したものが有るに違いないって、いろいろ理論武装もしたわいな(笑)…。それを思い出した。
でも来てみたら、去年よりずっと可愛くなったエドガーが待ち構えていて、もう私のぽんこつ脳みその出番の余地はなく、ただただ心がそのままガツンと反応し、「満ち足りた気持ち」にチャポンとはまってしまいました。
そしていま、東京楽を終えてみると、ふとこんなこと、もう一度思い出したりするんです、勝手なものね、ファンって(苦笑)。ああ、彼がしたかったこと、その種が、葛飾の舞台にも仕掛けられていたとしたら、その表現って、一体どういう風に育っていくものだったんだろう…。それはいつかどこかで見届けられるものなんだろうか…って。できたらBB以外の場がいいですけど(苦笑)。
ほんと短い東京公演でした。わずか4公演(プレビュー入れても6公演!)。もったいないよぉ。追加公演とか、再再演とか、ありませんか???もったいなさ過ぎます…。
会場には、坂下千里子さんと、菅野美穂さん、MEGUMIさん、釈由美子さんがおられました。歴代月9共演女性陣ですね☆もてるなあ、未來さん!それから、木の実ナナさんもおられました。凛とした素敵な方でした…。
明日朝一で帰還しないといけないので、今日はこのあたりで〜☆