Bat Boy the Musical@ 東京厚生年金会館(1/18)

 ほんっと、喉が渇きますこの舞台。歌いもしないし台詞しゃべる訳でもない、客席に座ってるだけなのに(笑)。喉だけじゃなくって目も乾く。瞬きするのが惜しくなる。目薬必携です☆
 ということで、しっかりビールで乾杯して盛り上がっちゃいました。入った居酒屋が個室だったのをいいことに、BBナンバーをみんなで熱唱(笑)。しかしみんな、パーカー先生パート歌い過ぎ!(笑)。脳内リフレインよね。ほんとはもっとエドガーパート歌いたいのに強烈なパーカー先生…♪いやもう、むちゃくちゃ楽しかったです。ということで、毎度のことながら酔っぱらいです〜!


 今日のマチソワ、個人的に面白かったのは、両方偶然yunyamさんと席が隣同士だったってこと!WLの大阪でも二日続けて隣同士だったことが有るんだけど、この高確率は、なに?!(笑)。2人揃って隔離?それともFC会員番号に何かある、とか?。
 でも2人並んでオペラグラスポイントがシンクロするの、とっても安心&楽しい。


 以下、とってもいい加減な記録ですが、憶えているうちに書き留めておきます。記録と言うと、昨日は本当に興奮してたんだなあ。お恥ずかしい。今日、再度見てみて、昨日のレポに結構記憶違いが有ることが判明。それは元気の有る時に遡って書き直しておくことにしますね(笑)。
 それじゃ、間違い御免でご報告を。ちょっと気力がカツカツなので、手短かに(苦笑)。ネタバレ含みます。ご注意ください!


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マチネ(15列目40番台)

 この席では、ピストルに追われたエドガーが前を通ってくれました。風のように飛び去って行くんだけれど、目の前を通ったとき、結構重量感のある走法でへえ?なんて感心しちゃいました。


 で、このマチネは何だか意外なハプニングがいろいろで(笑)。
 一番焦ったのが、メレディスに「獣に魂が有る?!」って問いただされて歌い始める歌詞を、作詞しておられたこと(笑)。本当は、確か、「生きていくむなしさ、感じるだけ」だったよね、そこんところ、出だしで何だか食い違っちゃって、こっちもぎくっとしたんだけれど、音も飛ばさずに、なんとか「自分の生き方を、失うだけ」なーんて、生き方如何の問題を論じちゃう、やけに高内容の歌詞を、急場に創作して凌いでおられました。びっくりするよ〜(笑)。でも、きちんと繋いだのはすごいです。見事です!(笑)たぶんほとんどの人は気づいてないと思いますよ、なーんていってここでバラしてたら世話無いか(ごめんなさい:笑)。ソワレでは、その同じ箇所を、きっちり真っ正直に丁寧な歌いっぷりで歌い上げておられました。そんな愚直な誠実さが、この人のいいところだなあ。

 2つ目は、ハプニングって程じゃないけれど、エンディングの二回目、バンドさんの櫓に登ってやろうと、外の枠組みをよじ上り始めた未來さん、登り切れずに落っこちてしまいました(笑)。本人、大受けでした。そこで「猿も木から落ちる♪」って心の中で歌った人は多分私一人じゃないよね☆

 そういうと、冒頭に、リックを追って檻の上によじ上る場面で口にくわえたナイフが落下して取りに戻るなんて光景も有りました。檻の中でブンブン振り回してたチキンが檻の外に飛び出てしまって、それをわざわざ手を伸ばして拾う、なんてかわいい仕草もあったね。


 うーん、ほんと、こんなに普通にエドガーを語れるのが、もうそれだけで幸せでたまんないです。だって、ほんとにとっても素敵なんだもん、エドガー。

  • 牛がごろごろ死んでる、の形容。「干したカンピョウみたいに牛が死んでる」でした。17日夜は「干した椎茸」、それに対して町長が、「え?干した椎茸?じゃ、水で戻したら元に戻る?」なんて言ってて爆笑だったんだね。
  • 西村さん、「ばけもの〜!」って言われて、コンパクトでお化粧チェックしてます。細かい(笑)。
  • ことば学習。メレディス「こん、あ、にっちわ!」ってやっちゃって、エドガーがその「あ」を憶えて気に入っちゃって、いつまでも「こん、あ、にっちわ!」ってやるもんだから、メレディス、お困りでした(笑)。
  • BBC会話学習テープの場面。今日のマチネではエドガー、「これじゃ檻の中にいるのと同じじゃないですか」って「デスマス調」で話してました。夜はここ、初演と同じ「同じじゃないか!」って語尾に戻ってたんですけれど。あそこ、ちょうど獣と人間との間で不安定に行きつ戻りつしてる場面だから、まだ決め難いのかな…。
  • 「しんこうふっかつしゅうかい」。キーを急にがくっと下げて「しーんこうふっくゎつしゅうかい」ってやるの、私、実はこれが好きなんですよ(笑)。妙につぼにはまったの!昨日は無くってちょっと残念だったんだけれど、今日はマチソワともに聞けて嬉しい嬉しい♪(少数派の意見かな:笑)
  • ハイタワー牧師。いろいろ変えて来ますね!
  • ほんとに、この、通路で名乗りを待つ〜名乗る過程の、希望に溢れたニコニコ笑顔が悲しい。
  • チルチル。みんなで遊んだりダンスしたり!楽しいなあ。ここで、シェリーの手をとって足を大きく前に振り上げたときの、その、必要以上にまっすぐきれいにつま先まで伸びた足といったら。
  • えっと、シェリーとずっとそんな腕や指を絡ませちゃって(笑)。

ソワレ(3列20番台)

 マチネ以上にすごかったです。喉がからからになったのは、このソワレです。へとへとになったのもこのソワレです。ほんと、ぐいぐい引き込まれてとんでもなかったです。


 金井勇太くんと、片山玲雄くん(WBの大地☆)、そして山本耕史さん、QOMOさんが来ておられました。お二人は、牧神健さんのリトショ繋がりですよね。金井くんは、Uマネさんの横にちょこんと立って、一緒にお客人にペコペコご挨拶しててかわいかったです(笑)。キンパはきれいな枯葉色みたいになってて、なんだか普通の学生さんみたいでした。ショルダーバックを斜め掛けして。大地は、もうね、むちゃくちゃイケメンさんでした。背も高いしねえ!山本さんは、言うも愚か、華やかで美しく白くてピカピカでかっこいいなんてもんじゃなかったです。はは、眼福でした。

  • メレディスの歌と、福井さんの歌が、このソワレは戦慄もの。後の飲み会でも、みんな気がついたら、「メレディス〜どうか、わかってくれ〜、トーマース…」って歌ってるの(笑)。脳内リフレイン。ともかく素晴らしかったです。泣けました…。脳内リフレインはちょっと困ったけれど。だってエドガーの歌、歌いたいじゃない、ねえ(笑)。
  • テーラー夫人、自分で自分の歌に笑わないでください!(笑)*1
  • 遡って。1幕のことば学習。ママは今度は「こん、あ、にっちわ!」と「あ、そーれ!」を併用しちゃって、エドガーが「あ、そーれ」を完璧にマスターしちゃってました(笑)。ママは、「ママが言っちゃだめよね!」見たいなお言葉を…。いいな、杜さん!
  • で、エドガー、まあかわいい!!って言うことばがほんと心から出てるでしょう!みたいな目の細めよう慈しみぶり。嬉しくなっちゃいます。ともかくこの場面はもっと長くていいよ。もっといっぱい遊んで欲しいなあ。そういうと、昨日会った「今晩の献立」、シリーズ化してくださるかと思ってたのに、今日は出て来なかったわ。「江戸前握りよ」とか「深川飯よ」とか、やってくださるかと思ってるんだけれど…(笑)。だって昨日は「あなごの天ぷら」♪。ソワレでは、「もうご飯を作ってあげない、どうせまずいと思ってるんでしょ!」っておっしゃっておられましたけれど。
  • 「教えてあげる♪」。ローブを着て出て来たエドガー。おや、ソワレではまっすぐ前を向いて直立して踊ってます。これまでは初演からと同じく、左足を大きく一歩踏み出して腰に手を当てて身体でリズムをとって歌ってましたけれど。え?これは初めて見たなあ。
  • ソワレでは、「デスマス調」がマチネ以上に減ってました。
  • COMFORT AND JOY もの凄い歌いっぷりでした。息が詰まりそうだった。おへそが有る〜…。これを葛飾でウゴウゴ声で歌ってたなんて、もう、信じられません。なんだったんだ?あれは。
  • ジャケットを脱いで、えんじのシャツのボタンを2つ外して、ぐいって胸元を自分で広げます。まぶしい…。ん〜、あなた、自分で知ってるでしょ、そのきれいな磁器のような胸元。悔しいなあ(笑)。
  • 「ぼくは癒されたい!」。初演と違うのは、一気に、客席が途切れるあたりまで勢い良く走り出てしまうところ。ニコニコ笑いながら…。もちろん、広い厚生年金会館仕様かもしれませんが。あの、ソワレは折角3列目の通路近くにおりましたので、少し客席半ばで立ち止まっていただきたかったかも(笑)。
  • 獣っぽいよ!すごいよ。リックに咆哮するのも、牧神に警戒して身構えるのも。
  • で、やっぱりチルチルのダンスでついついまっすぐきれいに投げ出されるつま先。それと、その直後に、シェリーと手に手を取ってスロープを上がって行くんだけれど、その時の左手の仕草の優雅なこと。柔らかに横に投げ出された腕と指がきれいな形でね。やっぱりついつい出るのね、ダンサー魂☆
  • このチルチル、健さんすごく乗っておられましたね。「羊とオオカミ〜」のところの歌いかた、少しアレンジしてきてて、お?!なんて思っちゃいました。
  • シェリーとエドガーとの INSIDE YOUR HEART、あまりに美しくて悲しくて、涙腺決壊です。ここでの未來さんの声の伸びがすごいの…。心で歌ってる歌って感じです…どうしよう(涙)。
  • APOLOGY TO A COW、この起伏ある楽曲に、こまかな感情の起伏を加味して、とんでもない歌いかたをしてのけてる。囁くように、台詞のように呟くように歌って、突如振り向いて、「いなかった、あ"ーー!!」って咆哮し、その後の偽悪的な歌いっぷりは魂を揺さぶります。
  • マチネで作詞しちゃった箇所、すごく丁寧にきっちりと歌っておられました。うん、こういう風にきちんとオーソドックスに愚直に修正してくるところ、未來さんのいい所だよね。誠実ですよ、ほんと…。
  • シェリーに荒々しく口づけした後、「わかっただろ、これで、今夜ここで、愛し合った、ホントのことさ〜」って歌う時の、獣の姿勢で左右を睥睨し威嚇する、その悲しくも美しい姿も、去年を凌駕してると思う、私。
  • 最後に息絶えるエドガー。倒れ伏す直前に、静かに笑ってました…。ちょっと心がおののきました。見間違いじゃないだろうかと思ったんだろうけれど、あとでdoraちゃんからも同じことばを聞いて、ああ、やっぱり笑ってたんだ…と思って胸がまた痛くなりました。
  • 今回は、ほんとに、観るたびに新しい感情の表現が加わって行きます…。目をそらせません。だから目が乾く…(苦笑)。
  • シェリーの付け毛がとれちゃったー(笑)。カテコで未來さんがシューちゃんの髪に触ってて、え?どしたのそんなに2人睦まじくして☆と思ったら、その話の振りでしたよ、おかしい(笑)。


 ほんと、この人はどういう人なんだか。進化とかなんとか、生半可なことばじゃ表現し切れない。海嘯のように、土壌ごと次の地平にすべてを一瞬に流し出してしまうようなその邁進ぶりの迫力に、毎回毎回、茫然とする思いです。

*1:私、その場ではなんで笑っておられるのかわからず、後で教えてもらいました