"FOR THE FIRST" スタジオモダンミリィ@芦屋ルナホール

 素敵でした!なんか、懐かしいような気持ちもこみ上げて来て、なんか今もぽーっと夢うつつ。

 会場のルナホールは初めて行く会場です。芦屋市民センターという位置づけなのですが、近づくにつて視界に入った建物は、およそ既存の「市民センター」のイメージとはかけ離れた外観。帰宅して少し検索してわかりました。関西の、モダニズム建築史に必ず名前が挙がる、名建築だとか。設計は、坂倉準三氏、竣工はなんと1964年!40年も昔の建築物とは思えません。城塞のようでありながら、うちに大きく開けた構造、そして舞台と観客席との不思議なバランス…。時間軸をしっかり踏まえつつも、時を越えて常に新しい表情を見せ続ける建築…。まさに今日のコンサートの会場にうってつけですね!
 ルナホールの、建築的紹介はこちら→関西建築見学会。写真が数枚見られます。


 会場はほぼ満席!でした。ぎっしり隙間無く人が埋まって、とても華やいだ雰囲気です。
 パンフレットに上げられた曲目は、一幕10曲、二幕10曲の計20曲+1曲(例の幕間の…:笑)。たくさんだなあ、と思ったのもつかのま、もうあっという間でした♪ 私は若干寝不足で(そりゃそうだ:汗)、途中で寝たらどうしよう、と思わないではなかったのですが全く心配無用でした。曲目と曲目の入れ替えのテンポがいいし、どんどん違うジャンルのダンスが繰り出されるし、またそのそれぞれのクウォリティが高いし照明も美しいし…。興味も目線も逸らされません。すごい!


 開幕直後、もうお人形みたいな子供達の可愛らしいダンスに頬が一気に綻んだんだけど、それに引き続く、佐竹先生によるプロローグの語りが素敵でした。ご自身の初めてバレエを始められた20歳頃の経験から語り起こし、For the Firstという公演名の由来を、笑いを誘いつつ解きほぐして行かれます。あれで一気に気分が昂揚しました☆
 ワンダーランドでファンになった方々のダンスに再会できるのも嬉しい。喜始さん*1がいつ出て来られるかワクワクしていたら、彼女の最初の出番はバレエでした!【訂正:いまプログラムを見直したら,冒頭のJAZZプログラムに出演しておられたことを思い出しました。タキシードだったかな?うーん,記憶容量低いな:汗】笑顔健在!とても優雅です。すこーし軸がぶれちゃったけれど、彼女のダンスってそれもすぐさま挽回するんですねえ。いや難しいことはわからないけれど、この目がすぐ釘付けになるんです…気がついたら見てる。それ以外にもタップやらジャズやら、いろんなジャンルで喜始さんのあのチャーミングな踊りを見られて、いやあ大満足でした!
 中山陽子さん振り付けの「同じ時、同じ空の下で」は、ダンスにストーリーが明瞭に込められてるのがわかりました。黒い人達と白い人達、たぶんそれは一人の人間の両面なのだろうな…。なんかWLを思い出させるような構成で…、懐かしかったなあ…。
 ハレルヤハリケーンというのは、旗を使った元気のいいダンスで、なんかとっても楽しかった。気分的に、ああいうシンプルでパワフルな表現を求めてたのかもしれません。楽しかった〜。
 「寂」はどことなくWLの「沼」のダンスを思い出させるようで、かっこいいんだ。音楽もあの世界で…。
 ブレイクタイムに、林田先生、佐竹先生(黒のサングラス&素肌にGジャン&サングラス!)、義さん、安川先生、あともう一方(お名前わからず…)が病院の待合室にいる患者役、そして宇田先生がお医者さん役のコント(ダンス付き:笑)が挟まります。いやあ楽しい!これがミリィのエッセンスね(笑)ほんと大好きです。宇田先生、もうそっちの線は癖ですかデフォルトですか?!炸裂しておられましたね。で、ピンクの服着た看護士さんがすんごかったんです。大迫力!いやあピンクの看護士さんのバク転にはビビりました〜!後でアフリカンでパワフルなダンスをしてた方じゃないかと思うんだけど、お名前がわからな〜い(MIKICHANとある方かな…)。すごく気になる存在です♪
 2幕も、「自我」や「WORST」やら「沈黙と情熱の花の咲く」やら、立体的でダイナミックなダンスが続きます。
 冒頭、タップが3つ連続するのですが、トップの義さん振り付けの「PINK PANTHER」は照明の使い方がタップしていて、ガツンと視覚に訴える演出☆素晴らしかったです。2番目はOGACCHIさんが可愛い少女達と一緒に、とってもチャーミングなタップ。優しい先生の表情で、でもしっかり締める所をご自身の鮮やかなタップで締められて、ホッペタが自然と緩みました。いいなあ、幸せだなあ…。3番目は、森本先生による、太鼓チームをモチーフにした演出です。手にバチを持ち鉢巻きをした「男前な」ダンサー達がスタイリッシュにタップ!かっこいい〜☆
 で、ビックリというか可笑しいというか、やられた!と思ったのが、「OTOKO GA ONNA O AISURUTOKI」で、初っ端の2人の男性の登場から、いやあこれはただ事ではない☆と思わせるに十分で、私はもう笑いをこらえるのに苦労しました。上半身裸でジーンズ姿のお二人です。熱い視線を互いに交わし、手に手を取り合って。踊りがやけに優雅なのも泣けます(笑)。そうこうするうちに、なんと佐竹先生登場!やはり上半身裸でナチュラルなジーンズです。おかしい!!白鳥の湖?これは☆というノリで続く三人のダンス。もうむちゃくちゃ楽しかったです。あっという間に終わってしまって残念(笑)。見たりないよ♪
 これ、是非シリーズ化してくださいな、この3人のその後を描く方向で☆。だめですかねえ(笑)。しかし、田中さんと星野さんという、若い男性ダンサーに挟まれても、佐竹先生の筋肉、全然遜色無いのが驚きです。昨日の鴻ノ池先生の上半身の筋肉は…いやいやいや(笑)。

 クライマックスの「御影石町2丁目、私たちはここで」というダンス、素晴らしかったです。全部で24人のダンサーが踊るという、ダイナミックで迫力が有って、でも優雅さが漂う、とてもかっこ良かったです。ラストに女性陣がリフトされて立体的に決まるポーズ、ゾクゾクしました。うーん。すごい…。

 WLのダンサーの方々の、「先生」としての顔が見えるのも楽しかったです。小さな子供達と一緒に踊ったり、出番を終えた子供達を、壇上で優しく整列させたり…。とてもとても心和みました。いいなあ、素敵だなあ。身内にちっちゃい子がいれば習いに行かせたいなあ…。なんて思わず思ってしまいました。いないし、いたとしても遠いけど(苦笑)。


 おっとそうだ、カーテンコールの曲が、Pop☆Star!でした(笑)。


 ほんと、皆さんお疲れさまでした☆素敵なダンスをありがとうございます。元気と幸せをもらいました。
 
 そうそう、会場に最初に入った時、前の列にHIBRIDのKaoriさん&真弓さんがおられました。気がついて勇気を出してお声をかけようかと思った瞬間に、お知り合いの方が呼びに来られて席を立ち、別の場所に移って行ってしまわれました。残念残念。


 さあて、週末フル充電したので、今週もがんばって仕事しますか。

 

*1:双子ちゃん!