水平線ホテル＠京都文化芸術会館

　劇団M.O.Pの舞台です。ドリさん出演。
　京都が初日で、これから大阪、東京と回って行く舞台です。いやあ、おもしろい舞台だった。ストーリーそのものがネタバレを最も嫌うタイプだと思うので、初日の今日、中身について触れることは御法度と思い、我慢します…。いや、ホンマは言いたい！（笑）、でも、やめときます…。はああ…（ため息でご勘弁）。
　
　ともかく、骨のある脚本、登場人物一人一人の、弱さと強さが赤裸々になるスゴイ迫力。
　思わず涙させられたかと思うその直後に、同じ相手に笑わされる、笑っていたら、おっとっと、そのまま泣かされる…。こんな風に予想を覆され続けます。いや「覆され続ける」は嘘だな、「ヒッパラレル」が近い。こちとらかなり天の邪鬼だし、途中まで仕掛けに気づいているつもりでいたくせに、いつの間にか舞台の仕掛けにまきこまれ、あれ？ちがうの？なんて混乱のうちにカタルシスがやって来ます！うーん、ほんまに体内の悪い物質を吐き出したみたいな清々しさ…。いやいや、ホントのラストは決してすっきりハッピーエンドじゃないんですよ。むしろかなりアナーキーな結末…。でも本当に練られた舞台でした。舞台装置もすばらしかった。ライティングも、ドリさんの歌もよかったなあ。

　この舞台、大阪に行くつもりは無かったけれど、来週あたまの〆切クリアできたら、もいちど行ってみようかしら…。ストーリーわかった後で見ると、どういう芝居が見えてくるのか、ちょっと興味がわいて来ました…。

　そうそう、ドリさんは、おやおやあなたはトリコかい？って思う程のグラマラスなお衣装でした！セクシー＆したたかさ、迫力と可愛らしさ、もうすんごくかっこ良かったなあ！ほんまカッコええよ、ドリさん…。ため息…。

余談：劇場で、出身校の先生を見かけました。びっくり！というか、まあ芝居好きで有名な人だったけれど…（笑）。へええ、今でも舞台見続けてるんだなあ。いいなあ、そんな人生を全うできるのって。ちょい、うらやま…。はいはい、仕事しますよー（苦笑）。

【追記】パンフレット。ドリさんの紹介コメントをラッパ屋の鈴木聡さんが書いておられます。もち、「最悪〜」の脚本＆演出の、あの鈴木さんです、アカペラがお上手な（笑）。その中に、ドリさんはトレンチコートが似合う、という一説があって、あの舞台を思い出しました。トレンチコートのドリさんの前で手をブンブン振り回していた可愛いオノッチと一緒に…。ああ、舞台っていいなあ…。