最悪な人生のためのガイドブック 5/28

 …いえ、とってもかわいかったんです、オノッチは。
 ソワレでは、自分のかわいいお目目をパッチリとさせるべく、指で眼を上下にグインとおっぴろげる、なんて泣かせるポーズまでしてくれました。号泣もんです。そんなかわいい動きをしながら、一生懸命に「目の前のドアをノックだ!ノックだ!ドイッチ!!」って言うんですよ…。なんなんでしょう、殺す気でしょうか…。

 でも、そんな子を、最前センターなんて場所で眺めてしまったことが、よけい私のボロボロに拍車をかけてます。
 あの妖精の色の白さはひどい、舞台のスポットとハレーションを起こして目を開けてられない…。
 真珠の玉が汗のふりして顎先から滂沱と滴り落ちます。
 カテコのラスト、スタンディングオベーションで立ち上がったら、手の先に指の先に、目の前に、わわわ、あの子が…。思わず二三歩後ずさりしそうになりました。…ごめんなさいね、目の前にいてごめんね(涙)。

 あー、とてもじゃないけど、理性が働きません。ひどい席です。途中で、これは拷問だと思いました。頭を抱えました。いえ、感謝なのです。でも、あまりにあまりで眼を伏せてしまうのです、小心な私が悪いのです。ひどいよひどいよ。

 終わったら、声が出なくなってました(出したけど)。ろれつが回ってない…。ビールを飲んで少し人間に戻りかけました。つき合ってくれた、tomkoさん、achaさん、ありがとう…。

そんなひっでえ席から見た断片のままの残影、はい少し書き留めておきたいと思います。
ソワレから行ってみます。相変わらずオノッチレポです。

28日ソワレ

 上にも書きましたが、席がとんでもない場所でした。近い、全てが近い…。トリコもドイッチもムラさんもマキさんもクマさんも、皆がもう目の前。なんだか、芝居見てるのか何見てるのか、訳わかんなくなります。芝居を見る席として良いかどうかは微妙です。ダンスを見るにも良いかどうかはやっぱ微妙です。でも、役者の声がマイクを通さずまざまざと聞こえる、舞台を蹴る靴の音が響く、これは確かにある種の昂揚感を誘います、……なんて、冷静に書き出そうとしたけど、やっぱダメだ。つまりは、目の前にいる未來さんは想像を絶する破壊力だったんだよっ(キレ気味)てことなのです。とほほ。

  • ピーザッ、アッミーゴ!ゥワゥ! と叫んですごい勢いで登場です。わ、近づいて来る…。ドイッチ!何年バイトやってんだよ!って言いながら舞台の端までドイッチの首根っこ捕まえて引きずり出します。なんか初めて未來さんの舞台を見た時みたいな感動が…。あほみたいですが、ああ森山未來だぁ、ってつくづくと思ってしまいました。白状すると、かなり舞い上がりました(照)。
  • マチネで、「おもしれえ!ははは、ははは、ははは、ははは」となってたダンスは「おもしれえ」二回バージョンに修正されてます。クルッと踵を返して去って行く姿を、慈英さんの足の辺りから覗きました。変な角度(笑)。
  • でも、ほんとに顔ネタで笑いを取りますね。あんなにかわいいのに不思議な俳優さんです(笑)。「濃い顔に整形すんのか!」。ちゃんと間を溜めて、直前の慈英「俺の真似をしろ!」で起こる笑いのピークをやり過ごしてから言うんだもんね。泣かせます(笑)。場内爆笑だから大成功だけど。
  • 携帯でキヨッペと「すげーはらへったー」ってやってくところ、この悪夢のような席だと、未來さんだけを見続けるのは敬子さんに失礼なんじゃなかろうか、なんて思ってしまう私は小心者でしょうか…。ついついキヨッペに顔をチラリと向けて、猛速力で次の瞬間未來さんを振返る、なんてことを繰り返し首が疲れた。二人、離れ過ぎだよ〜〜!もっと近づいてよ〜!!
  • フィンガーダンス。近過ぎるとどうしても未來さんだけを目で追ってしまうことになる。キヨッペとのコンビネーションの美しさなんかを感じるには、私の目の幅が狭過ぎます。トンボの複眼が欲しい…。でも、舞台を蹴る足音がすごい。ジャンプの前、細かくタップのように板を蹴っておられる、その振動と暖かい靴音(タップシューズみたいな堅い音じゃなく)が胸に響きます。これは、幸せだったです(嬉)。
  • スローなテンポに移行し、二人が森の妖精のように、段ボールから段ボールへと飛び移りながら踊って行きます。キヨッぺの横の段ボールにピョン☆と飛び乗る時、少しバランス崩してのけぞったんだけれど、何とかこらえてすぐキヨッペの手を取って舞台中央に踊り出して来ました。その時、ちょっと照れくさそうな本当に可愛い、オノッチじゃない未來さんのニコニコ笑いが溢れ出ていて、クラクラしました。かわいいいい…。
  • やっぱり拍手ができない。どうして?できそうなタイミングなのに…。途中で芝居が入るから、これで終わりかどうかが客席に伝わりにくいんだろうかしら…。
  • 汗、もの凄い勢いで吹き出しています。顎の先からポタッポタッ、結実した雫が床に玉になって落ちて行きます。汗腺ほとんどなさそうな肌なのに、一体どこから溢れ出しているのやら。あれは人間の真似をしてるんだというのは桐さんの説、たぶんそうだよ、だから加減がわからず一杯出してしまうんだ。
  • 魔性の女の所、口に手をあてがって、「おほほ、おほほ」なんてやってます!おかしい、かわいい、嬉しそうな目が細い(笑)。
  • ピザアミーゴの経営者交代を告げる新聞を間に、クマさんとじっと見つめ合う…。昨日も確認したけれど、これすんごくおかしい(笑)。愛が芽生えてそうだ☆
  • 頑張って二年! その後も、ぶつぶつ「二年!」とか「頑張って」とか小声で言ってるのね、かわいい(笑)。
  • お皿、マチネに引き続き落としちゃいました。私まで思わず取りに行きそうになっちゃった(笑)。汗で手が滑ってる?二度程カンカンと舞台上を跳ねたけれど、無事にキャッチ!。
  • ソワレのアベコさんは、まずおネギを手に取ります(笑)。ええ?それ食わせますか〜!っと思ったら方針変更(笑)。生クリームを持たされちゃいました。ニコニコ困りながら生クリームをお皿に載せてご着席。わ!飲んじゃった!!(ほんとに飲んだの?笑)すんごい困った笑顔で生クリームの側面をためつすがめつ、成分表示かなにかを確認してます(笑)。そのままにするのかと思ったら、暫くして、わっ!また飲んだ(笑)。手に触れるもの何でも口にする、あなたは赤ちゃんですか?
  • ホットペッパーバジリコーカルネ、二人で肩を組んでオペラ歌手の様に熱唱!その前に、ドイッチの後ろ姿を目で追いながら楽しそうに歩道橋を駆け上がる姿も、キラキラしてて眩しいです、大好き…。その後の切なさが募ります。Because you are 42 years old…で、え?え?とおたおたしてるのはタテノリっぽくってかわいいし。でも、どうして、あんな動きができるかな、すごい表現力、感情の流れが身体の動きに直結しててそのまま伝わるなんて…。
  • 早引けのドイッチにピザを届けるオノッチ。川平さんの「うらぎれないだろ〜!」の真似をして「さぼってるって言うんだよ〜!」と決めるオノッチが可愛い(笑)。
  • マチネでは「デートにでも誘って」って言ってたけれど、ソワレは「デートに誘ってと、従来バージョンに戻ってます。
  • ロダンス、あれ、暗さ厳しさが際立って来てませんか…?投げる視線がいちいち強烈な弾丸のようです。最前列では、絶対にオノッチの視線は普段は飛んで来ないのですけれど、ダンスの最中、低い姿勢で身体をうねらせた時に、もの凄い視線の飛礫が、私の右隣りの隣りくらいに突き刺さるのを見てしまいました…。たぶん、たぶん、その人は大変な深手を負っていたと思います…。殺す気満々のあのクリーミーな茶色と白のフェアリー、一体、どうしてくれよう…。
  • もしも俺が君を傷つけたいなら簡単さ…。ああ簡単ですよ5分いらないよ(涙)。優しい気持ちなしでその視線だったら秒殺です。優しい気持ち付きでその視線でも…、あ、やっぱ同じだな、生きてられない。
  • この歌の時、見上げた顔から、私は思わず目をそらせてしまいました。あんな間近で見るもんじゃないです…。目のきれいなこと、語ること、睫毛の黒々と長いこと、唇のピンクやその濃淡まで見えるんだよ、磁器のようなツヤツヤ透明な肌と…。目をそらせるのが一瞬遅れたら、たぶん金縛りになります。実際、私の左隣の人がそうでした。揺り動かそうにも術無いほど、固まってました。いっそ、金縛りに有った方が、楽だったかもとも思うよ、そうだよ、そうに違いないよ、拷問だったよ、ほんとに(号泣)。
  • 彼にスポットが当たってなくても、最前だと見えるのです、目も鼻も口も、その綺麗な形一つ一つが…。あ、もう書くのやめます。書きながら情景が蘇って壊れそうだ…。
  • 長ゼリフ、ばっちり!拍手して、客席を、ちょっといつもより長く天井までも見回してました。大拍手!!
  • 皆がピザを買おうとスタンバイ。オノッチとキヨッペは、一生懸命ドイッチにエールを送ります。この時、奥にいるマキ社長とムラさんが、とーっても優しい笑顔でじっとオノッチを見つめているんです。草刈さんとコバさんが優しげに未來を見守ってる…。未來さんがキヨッペの後に続いて隊列に駆け込むと、やっぱりコバさんは、「オノッチ、グッジョブ!」って言ってくれる。もう、ね…。一周りも二周りも三周りも年上の人たちに愛されて認められて全力で駆けてるんだもん。キラキラしてるよ。でも、この後、キヨッペを猫みたいに掴んでいくんだ。かわい。
  • そうそう、直前には、「目のパッチリした」というキヨッペの言葉に張り合って、自分の目を指で無理矢理上下に広げて、「目の、目の前のドアを!」って言うんだよね。すごく受けてたね!大爆笑だったね!
  • カテコ、三回です。ピーザ、アッミーゴ!の唱和。全員が二回ずつ歌います。近江谷さん、ライトをマイクに。すんごくおかしい、未來くんは大喜び!ドリさんのもすごく嬉しそうに見てた。ドリさんも未來見て微笑んでた。仲いいなあ☆この後、ドリさんとみらいさんは手をつないで去って行きました。うーん、ドリさん、羨ましい(笑)。
  • 三回目、スタンディングオベーション、立ち上がったら、目の前に未來さんがいました。一メートルないよ…。思わず後ずさりしそうになった。でも椅子が有って無理。目を上げることができない…。なんてあかんたれなんやろ、私。満面の笑顔で歓声に応えてる未來さんを、ほんとに至近距離なのに、まるで舞台の一番隅っこからこっそり眺めるような気持ちで泣きそうになりながら、チラッチラッと眺めることしかできませんでした。大バカ野郎です(涙)。
  • 終わった後、声が出なかった。特に叫んでもいないのに…。脳細胞がたったひとつの情報処理に総動員されて、「声を出せ」という信号を送れなかった。なんと低いキャパであることよ…。

わわわ、マチネを書く時間が無い。チェックアウト時間が迫ってます!乱文のママだけど、校正なしに登録しちゃおう。家に帰って整理します、したい、でも…。
29日は、最後の東京楽を見て帰ります。今回はH列。刺激を中和して帰ろうと思います…。
ほんま、拷問でした…。でも、幸せだった、これもほんま。ほんまにほんま。とほほのほ。