A CELEBRATION OF THE CHOREOGRAPHY OF BOB FOSSE : "FOSSE"

フォッシー [DVD]
 未來さんが、DANCE×3で、「むっちゃ見た」と言っておられたボブ・フォッシ振り付けのダンスがどんなものか知りたくって、ともかく注文してみました。「はまぞう」には上の写真しか無いのですが、私が注文して買ったのはこれではなく「ブロードウェイ・キャスト版」です。解説によると、2001年4月限定の特別公演時の模様を収録しているとか。NY ブロードハースト劇場。
 『星の王子さま』『ダンシン』『シカゴ』『キャバレー』『くたばれヤンキース』といった代表作からのダンスシーンをふんだんに盛り込んだ、というかそれによって構成されたフォッシーダンスの集大成的舞台だとか…。見事です。すごい肉体美です。とんでもないです。中に一人、Edward Liang氏という東洋人男性ダンサー(姓からは中国系かと)がとてもダイナミックで美しいダンスを披露しておられるのに特に目を奪われました。すごいすごい…。
 本場のダンスシーンって,重量タンクなみの迫力ですねえ。何より男性も女性も鍛え上げられた肉体で,ため息が出ます。



 で、冒頭まもなくの、"Calyspo and Fosse's world"で、例の、未來さんが銀ラメの手袋で帽子を高く掲げておられた、ダンスシーンがありました。確かにそう、振り付けは確かにそう…。
 でもねえ、全然違うんだ…。未來さんが踊ると、このダンスがこんな風になるんだぁってびっくり。
 インタビューで、未來さんは、「コピーに過ぎないんで…」「でも、コピーするからには完璧にコピーしないと」と語っておられましたよね。でも、その後で、いくらコピーといっても僕は僕でやってるので全く同じという訳にはいかない、というようなことも付け加えておられて、うん、その意味がとてもよくわかったっていうか…。確かに違うダンスだったんですよ…。ちょっと、「ええっ?!」(亜門風に)て目をゴシゴシこすりたくなる感じ。うまく言えないなあ…ええい、もどかしいよう…。
 フォッシー自身が踊った『星の王子さま』をまだ見ていないので何ともいえないんだけれど(いま注文中),ブロードウェイ版は、ちょっと機械的な動きで男っぽくもあり少しコミカル。その中に美しい手の動きが入る…。あ、フォッシーのダンスって、とても手が印象に残るんですね、腕や掌が。それは未來さんの長い腕や大きな掌にぴったり☆だと思ったな。……おっと、また横道にそれた(苦笑)。
 うん、で、あの帽子と手袋のダンスは、舞台上では機械的でスピード感のあるニュアンスも含んでて…。でも、それを未來さんがやると、流れるように柔らかく切ない表情のダンスになる。こうなったら,フォッシ自身が踊ったダンスを確認してみないと…。でも,きっとやっぱり未來のダンスになってるんだろうなあって予想したり(笑)。

 宇田先生が、「何を踊っても森山未來を出せる」って言っておられたけれど、それってすごいことなんだなあ…。今更ながら、一人のオリジナルのダンサーたる森山未來という人物を、改めて認識した気分です(汗)。もっといっぱいいっぱいダンスを見せてほしい…。例えば、この舞台の第二幕の『ダンシン・イン・ザ・ダーク』、これ未来バージョンで是非見たい!出だしのソロダンスがすごく綺麗で繊細で…。この部分だけでもほんっとに未來くんで見たい…*1

 ちょっと今日はあまり頭が働いてない(汗)。また後日、時間のある時に、他のDVDと併せて書いてみます(All that Jazzとか。すんごいおもしろかった、映画としても)。

 

*1:リフティングが多くて大変かも(苦笑)。ブロードウェイの人たちって、やっぱりもの凄く筋骨隆々です…。