6/1大阪初日@厚生年金会館芸術ホール

 始まりました。大阪のレオナルド。
 12日ぶりのレオナルド。表情と言葉が、ぐぐぐぐっと変わってました。すごいよすごいよ…。
 カテコの二回目で「ブラボー!」の声が客席から上がり、最後はスタオベでした。


 以下、忘れないうちに少しづつ書いていきます。
 が、その前に、ちょっとお風呂(苦笑)。すみません。


 戻りました〜。お風呂でも湯船でぼーっとしちゃって…ってそんな報告はどうでもいいですね☆では、さくっと箇条書きで。推敲も無しなので、文章変でもどうぞご勘弁を(汗)。


 畳みます!




  • 芸術ホール。ここはホントに見やすい劇場。客席の傾斜がくっきりついててすり鉢状で。舞台がグローブ座より高く、しかも最前列と舞台との距離がすごく近いので、最前列だと相当見上げる感じになるとか(Mさん談)。
  • 冒頭の「前史」。人々の交錯を飛び越える「レオナルド」。これが今日はすごく重量感があった。ヒラリと八艘飛びじゃなく、なんと言ったらいいか、重力に逆らってる感じの飛び方…。
  • 村人達は、客席から登場しました。すぐ横を岡田さんが通られました!
  • 村人から疎外される、「黒い男」と「少女」。
  • グローブ座に有った、フラメンコを踊るプラットホーム前の階段が無いので、客席にせり出して来る感じがする。ち、ちかい…。冒頭の、「花嫁」に手をさしのべ、ダン!と足を蹴り上げるシーンが、舞台の際で展開するもんだから、ドキッとする。
  • 花婿の母と黒い男の会話。黒い男を追って舞台の影が動くのが、いつ見てもすごい…。
  • 右奥に登場する、回想のレオナルドと花嫁。レオナルドの腕に、身体を預けるようにしっかり抱かれる花嫁。その直後にその腕を振りほどいて逃げていく。片膝ついてそれを見送り、そのままどかんとあぐら。えっと、ここ、グローブ座でもあんなにしっかり腕に抱かれてたでしたっけ?花嫁…。
  • 荒野を駆けるフラメンコ。抑えに抑えた入りから、グングンと感情が迸って加速的に激情が頂点に達する。そのうねりのような高まりがすごかった。クライマックスで、舞台上に回転しながらまるで地上に巻き取られるように身体を埋めた後のレオナルド、はあはあって息だけじゃなく、う、うめいてました…。
  • 妻との会話。一方的じゃなく、ぶっきらぼうだけれど、ちゃんと会話になってた。「鍛冶屋に行ってきたの?」と聞かれた後も、レオナルドの感情がぐんと動いたのがわかった。「あいつら要領が悪いんだ。目方を量るのに時間がかかってかかって」はとても大きな声。驚いた。
  • 赤ん坊の顔を見に行くとき、妻の背中は押さず。そのまま横を通り過ぎる。
  • ちゃぶ台はひっくり返しませんでした。そのままスライドさせるように斜めに机の角が少女にぶち当たる感じ。こっちの方が痛そう(苦笑)。水はこぼれず。ただ、毛玉が机の脚に絡まって、それをほどくのに姑はちょっとてこずってた。
  • 池谷さん、大好き!あの「あらま、あきれた」のところで、私の回りでくすくす笑いが起こってました☆救われるなあ。
  • 花嫁の脳裏で踊るレオナルド。下手から、反り返って空(くう)を飛んで、びょーーんと現れました。びっくり!低いところから高いところに、どうしてあんな体勢で飛び上がれるんだろ…。
  • 静止するレオナルドの腕、指先まで神経の行き届いた造型の美しさにはいつもながらうっとり。
  • 婚礼の朝。照明が少し暗いかな…?朝って感じがあまりしなかった、夕方っぽかった(苦笑)。全体的に、照明の効果が大阪は暗めの感じがしました。私が座った場所のせいなのかな…。
  • 言いつのるレオナルド。激昂してます。ピンクになってます…。金ってやつはいつも人を見下す!この前後でいつも少し気になるのが、言いつのる「だがな」の言い方。一息で「だがな」まで言ってそこで息を継ぎ、次の言葉を低い声で続けますよね。それが何だかいつも少し気になる。「だがな」の「前」でも息を継いだらどんな感じかなあ…っていつも思っちゃう(苦笑)。
  • ジャケットはするりと手から落ちるバージョン。
  • 華やいだ花嫁。下手奥の腰掛けに腰を下ろしたレオナルド。とてつもなく鋭い目で花嫁をにらみつけてます…。瞬き一つしない。うわーって思ってしまった。花嫁と花婿が教会に立ち去り視界から居なくなった途端に、我に返ったように瞬きを二つほどして、放心した表情に。妻の声にも上の空…。
  • 婚礼の宴。「何か一つやってくれ」と花嫁の父から言われ、渡辺さんが「ビバ・セビージャ」と曲名をおっしゃいました!これは地方公演バージョンですね〜。
  • ギターを囲んで楽しげに踊る花嫁たち。奥でレオナルドが妻と踊り出すのですが…。なんせ、客席に近いところでその賑やかな方の踊りがありますので、レオナルドの美しいダンスが見えない(苦笑)。残念〜。
  • 妻への表情も、見えません(涙)。ここ、大好きなシーンなのになあ…。
  • 宴の場を去るレオナルドと花嫁。ここは2人とも下手に姿を消してしまいました。これだと何だかその場で密談してるみたいに見えちゃうね…。グローブ座の時みたいに、花嫁は手前で立ち止まり、レオナルドとは接していないってちゃんとわかったらいいんだけれど…。
  • 逃げる2人。客席から舞台に駆け上がるレオナルドと花嫁。レオナルドが花嫁より相当早くに駆け上がってしまって、舞台の上で、花嫁を捜すように行ったり来たりしてた。芸術ホール、客席の傾斜が急勾配だから、長いドレスの花嫁、走りにくそうだった。危ないよね。レオナルドは、全速力で駆け下りて駆け上がれるんだけれど。
  • 黒い男と月。いやあ、今まで見た中で一番濃厚でした。ちょっと焦っちゃった(苦笑)。新納さんも新納さんだけど、尾上さんも目が…。あわわ…。
  • その後の、「誰、私を呼ぶのは」の尾上さんの目、トランス状態というか、神おろしの巫女さんのような座った目で、ぞくりとしました。
  • 森の中。照明が明るくなる。今日は、舞台の端と端に対角線上に離れている時間が長かったかな。
  • 「だまれ!」。立ち止まる寸前に低い声で。これもいいですねえ。
  • 花嫁が前で、レオナルドが後方。「朝だ」は、両膝ついて正座のように。「ちきしょー」は泣き笑い。
  • 花嫁が上手前方に立ち止まったので、それを見つめるレオナルドの表情が、真っ正面にありました…。涙を流して頬がピンクに紅潮して、何度も何度も顔を苦痛でくしゃっとゆがめ、でも愛しそうに花嫁を泣きながら強く見つめる、その表情が真っ正面にありました…。ああ、こんな目で花嫁を見てたのね…レオナルド(涙)。
  • 好きよ。って言う花嫁の言葉が胸に突き刺さります。泣いちゃうよ〜。その後の熱い熱い口づけといったら…。溶けそうでしたよ。きゅんってしてしまいました(照)。
  • でも抱き合ったらすぐお尻を触っちゃうのね、レオナルド(苦笑)。
  • それを振りほどいて、初夜のシーツを旗みたいになびかせて!と自嘲的に叫ぶ花嫁。
  • 2人が別れるときは俺が死ぬときだ、で、熱く熱く固く固く抱き合う2人。まず花嫁が、レオナルドのお腹の辺りに顔を埋めてすがりついて、それをレオナルドが抱き起こして2人唇を重ね、そして花嫁を押し倒すようにその胸に顔を埋め…。「何をしてる」の声が聞こえてからも、花嫁の首筋や胸に唇を押し当て…。切ないよ。せっぱ詰まってるよ(涙)。ああ、花婿がブルブル震えてます。
  • 立ち上がったレオナルド。花婿を見ているようで何も見ていない。ホカホカと湯気が立つような姿に、でも既にこの世のものじゃないような零下の目…。対する花婿は、怒りと狂気に沸点を越えていて…。
  • 花婿に払い落とされた花嫁。しばらく立ち上がれませんでした。ソニンちゃん、がんばれ!(涙)
  • ゆっくり近づく2人。花婿がレオナルドの後頭部(というかうなじのあたり…)に手を当てぐっと引き寄せました。レオナルドもゆっくりと左手を花婿の顔にさしだし、そこで暗転。
  • 赤い糸を巻く姑。彼女はいつも糸を巻いてますね。これは歴史の糸を巻き取ってるのだろうか。時間の普遍と反覆を、彼女の糸が表しているのかも知れない。
  • 花嫁の嘆きがすごかった。ブルブル震えて嗚咽してしゃくり上げ…。
  • カテコのフラメンコでも、みんなの表情はやわらがず。デュエットになってもソニンちゃんは表情固いまま。未來さんもそうだったなあ…。でも最後の未來さんのソロになって、やっと彼は笑顔に。ギター伴奏も、劇中とは違うバージョンでやっておられるのが今日ははっきりわかった。けしかけるように、足が踏みならす板の音を増幅させるように、ギターの弦がジャン☆ジャン☆ジャン☆とリズムを刻んで、それをとっても楽しそうに受け止め、力強く舞う未來さん。最後のポーズも完璧に、ほんとに完璧に決まって、ここで「ブラボー!」って言いたくなったくらい♪すごくいい表情で渡辺さんとアイコンタクト!
  • いつものように、最後を歩いてぺこりとおじぎ。
  • 二回目のカーテンコール。上手と下手から駆けだしてきて手を取る2人。ああ、やっと笑顔!みんなが出てきて、客席後方から「ブラボー!」の声がかかって、客席の拍手は最高潮に!自然にスタオベに。はける時に、ソニンちゃんがスカートヒラヒラさせて、ホントにかわいいの。
  • 鳴りやまぬ拍手に。また出てきてくれました。ニコニコ。みんなで手をつないでお辞儀。ちょっとタイミングがずれたのかな?岡田さんと未來さんが顔見合わせて笑ってます。またしんがりを歩いて、お辞儀、というか何だあれ?頭をひょこひょこさせてるのがとっても可愛らしい(笑)。手を胸元でぱたぱたしてるのも可愛らしいな。張り詰めたこちらの緊張もほぐれるようでした。


 記憶がボロボロ落ちていくので、また後で思い出したら追加するかも知れませんが、大急ぎレポでした(汗)。


 今日は大阪初日。幕をつり上げるのに少し時間がかかったり、毛糸やら、花嫁のベールが椅子のささくれに引っかかったり、舞台展開にドキッとしたりしましたが、きっと明日にはそれもすっかり馴染んでることと思います。だって、いつもそうだったもん!
 明日は、きっと今日にも増して素晴らしい舞台になってるはず。
 進化し続ける血の婚礼。大阪、開幕。