『ギター・ルネッサンスIV 響』

 渡辺香津美さんの最新アルバム、到着!
 やっぱり辛抱たまらず聞いてしまったのですが、いやあ…なんて、なんて、澄んだ音なんだろう。
 全体的にとってもクラシックな雰囲気の中に、パーカッション的な弦の使い方がたまらなくスペイン。
 それにしても、神がかり的テクニックだなあ…まさに神技。ジャミング・イベリコなんて…、いやあものすごい!


 ドキドキして聞いた「血の婚礼」シリーズは、これだけ単独で楽曲として聞くと、ともかく哀愁を帯びたメロディーラインに、得も言われぬ叙情を感じるんだけれど、その中に強い衝動のような者も感じられ、特に最後の「逃亡ーBlood escape」、これまでから片鱗が流れてたのがこれだったんだけれど、全曲通して聞くと、哀と動のせめぎ合いがものすごい。
 でも、これらの曲たち、舞台の上ではドラマの進行と不可欠のはずで…。だから、展開がま〜〜ったく想像できない今聞くと、行き場のないこちらの感情はひたすら地に潜るような…、ああ、わかりにくいですよね〜(苦笑)、ともかく目を閉じて息を整えるしかないような、そんな感じ。ああ、でも、哀感と衝動そんな相反するふたつが、どうしてこんな風に一緒にいることが可能なんだろう…。


 これは観るしかないです。そして舞台で生演奏する渡辺さんの曲を改めて聴くしかない。そんな感じです。
 舞台を観た後この曲を聴いた時に、さて改めてどんな感想をもつことになるのか、それがと〜っても楽しみではある。

ギター・ルネッサンスIV [響]

ギター・ルネッサンスIV [響]

 
 この作品、Amazonの紹介ページに飛ぶと、この間はまだ無かったんだけど、試聴リンクもできてます。血の婚礼からは、「Blood escape」のみ。今までからよく流れていた曲がこれでした!