蜉蝣峠@梅田芸術劇場メインホール

 心は渋谷だったのですが、思いっ切り渋谷に馳せていたのですが、今日は予定通り梅田まで…。
 私の周囲でも前評判が賛否相半ばしていた『蜉蝣峠』、職場の同僚二人を誘っての観劇だったので少々おっかなびっくりだったのですが、いやいや、相当楽しめました!同僚二人の感想も上々で私としてはホッ(笑)。
 劇団員フル出演、ひさびさのインディさんも嬉しかったな〜。
 フィナーレ、粟根さん・聖子さん・じゅんさんが、単独一人づつでお辞儀してくださったのも嬉しかった!カーテンコールも、古田さん以下全員が深々と、ホントに深々と長く頭を下げておられる姿を見て、ああ新感線はやっぱいいな〜〜とつくづく思いました。いつもの新感線っぽくは確かにないんだけれどね(シンプルな勧善懲悪じゃないし)。でもそれでもとっても良かった! まつり先輩も、主役をしっかり引き立てておられたしね♪
 


 以下、軽くネタバレ含みで……それ程たいしたこと書いてませんが、空けておきます。





 

 本も良くできてたなあ。
 やみ太郎とおるいの心情がもう少し掘り下げられて細かに描かれてたら良かったか、と思うものの、象徴的なインパクト有るシーンの使い方は、見事☆でした。サルキジと銀ちゃんには泣かされました。あの二人の衝撃のラストシーンは良かった!ほんと良かった! 「役割を交代」したらうまくいくんじゃない、だって私は「サルキギの走る後ろを追いかけるのが好きなんだ」…(涙)。あの台詞とそこでの行為は、舞台全ての不条理が集約されてるように思いました。泣いちゃった。


 勝地くんが軽快で良い芝居をするのは知ってたけれど、木村了くんが良いのにびっくり!台詞の緩急と色つやは絶品。後半、マントを翻して大きくジャンプして、直地でよろめいてそれでも一生懸命駆け出してった後ろ姿には、お菓子じゃなくっても惚れました。


 じゅんさん、聖子さんの夫婦っぷりも良かった! じゅんさんの有為転変ぶりはさすがだし、ラスト近く、聖子さんの「五十両だ!」は胸にぐさりと突き刺さる凄みがありました。



 くどかん、やるじゃん!なんて生意気にも思った夜でした(笑)。R2C2もいよいよ楽しみ!(と冷静に言ってみる笑)